見出し画像

ごあいさつ 前編



彼と 彼の親友Jくんとご飯を食べた時、
Jくんが突然彼のスマホを奪い取り、
彼のお母さんへ電話をかけました。

お付き合いしている報告をすると、
大変舞い上がったご様子のお母さん。
ご両親とご挨拶することが決まりました。

(↓詳細はこちら)




彼の連絡不精が原因で 日程調整に苦戦したものの、
先日亡くなったお祖母様の四十九日 後に私が合流し、
ご両親と夜ご飯をご一緒することに。


でも、彼が乗り気ではないことが
私としてはなんだか寂しい。

前のめりなお母さんに呆れた様子で
対応や態度が少し冷たくて。

彼の連絡不精は今に始まったことではないのですが
「私を紹介するの嫌なのかなあ…」とか
「有耶無耶にして流そうとしてなかったかい…?」とか
思ってしまいます。


お付き合いして7ヶ月。
彼が考えていた"挨拶するタイミング"よりも
早すぎると思っているのかもしれないし、
息子からしたらグイグイ来るお母さんは
少し面倒なのかもしれないけれど。




* * * * * * *


お店はご両親が決めてくださるとのこと。
当日の服装や手土産に頭を悩ませる。

服装はお気に入りの一張羅ワンピースに
少しヒールのあるシンプルなパンプス。
手土産は、
ご両親のお好みが分からなかったので
私の好物を自己紹介兼ねて
お渡しすることに。



ご挨拶の日が近づいてくると、高まる緊張と不安。
臨機応変が苦手で心配性を極めているので
脳内シュミレーションを入念に。


聞かれそうなことといえば、
私の仕事、家族構成、趣味…

あとは、
◯◯(彼)のどこがよかったの?
と聞かれるかもしれないと思い、
なんて答えようと悩みました。

いいなと思うところはたくさんありますが
簡潔にまとめるのが難しくて。

悩んだ結果、
私を笑顔にしてくれるところ」と
答えることにしました。

「とにかく居心地が良くて、楽しくて、
 一緒にいる時ずっと笑ってるんです」と。



もう一つ、不安なのが
ご両親の"マッチングアプリ"に対する考え方。

出会ったきっかけを
ご両親へ正直に言うか、彼に尋ねましたが
「普通に言えばいいんじゃない?」と言われ、
内心、(コイツさては何も考えてないな…?)
と思ってしまいました。

マッチングアプリに対する偏見があるのなら
きっと怪訝な顔をされてしまうでしょう。

もし微妙な空気が流れてしまったら、
「インターネットを通しての出会いなので
 ご不安に思われるかもしれませんが
 真面目に、真剣にお付き合いしております」
とお伝えしようと決めました。



* * * * * * *



彼のご実家は県外。特急に乗って2時間移動。

四十九日に向かう彼と別れて
1人でブラブラと観光を。

短時間の1人旅行を満喫したのち、
彼と先に合流して少し散策。
ご両親が待つお店へ。



朝からずっとソワソワしている彼。
待ち合わせの時間が近づくと
軽くため息をついたり、少し渋い顔をしていたり。

流れないかな〜と思ってたのになあ
やっぱり有耶無耶にして流そうとしていた模様。


「ふーん…私を紹介するのそんなに嫌ですか〜
  ふーん…へーん…ほーん…」

「めんどくさいムーブすな」

「めんどくさい言うな」

半分本気で、半分茶化して 不安をぶつけてみました。

「例えるなら…
 授業参観あるいは三者面談…
 それか家庭訪問?みたいな気持ち


「あーなるほど…?」

誰しも持っているであろう
家族にしか見せない顔
恋人にしか見せない顔が交差することが嫌みたいです。


「これから実家帰るたびに『最近どうなの?』
って聞かれるの嫌なんだよなあ…」

「それはね、この食事会が行われなくても
J(彼の親友くん)の電話があった時点でアウトだよ?」

「うん、そうね…だからJが悪い」

「私とお母さん、どっちかが乗り気じゃなければ
この場は成立しなかったのにねえ…かわいそうに…」

「他人事か?」

他人事とは思っていませんが、
彼の気持ちがだいぶ置いてけぼりなので
少しかわいそうと思っているのは本音です。








長文になってまいりましたので、後編に続きます。