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物との関係・お金との関係
2024年の年末は、物との関係、お金との関係をとてもとても考えさせられる時間でした。
きっかけは、我が家の車の売却。
免許を返納した父が車を手放すにあたり、わたしのパートナーに売却手続きなどのお手伝いをお願いしたのがちょうど2024年の夏頃でした。
ただ、この車の売却については我が家の家族内でも意見が異なっていたから、わたしがそれにブンブン振り回されちゃってもう大変。
紆余曲折を経て、実際に売却に動き出したのは11月のことでした(苦笑)
ようやく売却の手続きを始めたものの、今度はトラブルだらけ。
不動車だった我が家の車のエンジンを復活させるところからスタートし、出先でJAFのお世話になったり、エンジンを切れない状況でガソリンのエンプティランプがついたり、そんな時に限って謎の渋滞で車が動かなくなったり…
車に詳しくないわたしは、一人で大パニックを起こし、過呼吸一歩手前。
息が吸えない…!!となっていました。
その間、パートナーは隣でずっと平然としていましたが(笑)
その時に、わたしが口走ったんです。
「わたしはうちの車のこと信用してないから」って。
これがね、とてもとても八つ当たりでした。
うちの車のせいじゃない。
我が家の車の扱い方の問題だったんです。
10年以上所有していた車の走行距離は1万kmにも満たないものでした。
ほとんど車庫から出されることもなく、砂埃を被り、点検の時にはバッテリーが上がっているから、何度かバッテリーを交換したけれど、それでも乗らないから新品のバッテリーはほぼ使われることもなく傷んでいく。
走るために作られたものなのに、出番がない。
そして、使わない車のために税金を支払い、保険料を支払い、点検のたびにお金を支払い…
こんな悲しいことってある?
見て見ぬフリを続けていた、我が家の物の扱い方、お金の扱い方をこれでもかと突きつけられました。
車の売却の話が出た当初、うちの母は「一番手間がないディーラーに売ればいい」と言っていました。
確かにディーラーに売れば、バッテリー問題もなかったし、わたしが過呼吸一歩手前になることもなかったし、時間も手間も少なかったでしょう。
その代わり、たいした金額にもならなかったはず。
我が家のお金の使い方はいつもそう。
手間を嫌って、お金で解決する。
それが悪いわけではなくて、ただ、一事が万事その調子。
挙げ句に「お金がない」と口にする。
まるで臭い物に蓋をするようなお金の使い方だな、と思ってしまったのです。
望みのためではなく、後始末(それも、大切に扱わなかった物の後始末)のためにお金を使っている。
無自覚に。たくさん。
そういうのを一つ一つ自覚して、疑っていこうと思わされた出来事でした。
もうすぐ、車の引き取りの日。
大切にしてあげられなくてごめんねと思うと共に、次はたくさん乗ってくれる人の元に行ってくれたらいいなと願っています。
「物を大切にする」って、きっと人それぞれ「大切」の定義が違うとは思うけれど。
わたしは、たくさん愛でたくなる物・丁寧に扱いたくなる物を身の回りに置きたいなと、改めて感じたのでした。