終末戯曲ビルダーとの対話
「今頃そんなことに気付いたのか」とビルダーさん達には笑われるかもしれないが、それだけコントロールが上手く行っているとあなた達にはお伝えしておこう。
「お前らにはそれが十分にお似合いだ」
確かにそうかもしれない。だからこそ、ここまでの世界を見ることができた。しかしながら、今この世界はどこまで暴(あば)かれたと思う?
「未来永劫暴かれるなんて有り得ないだろう。何しろ皆悉くゴイムだからね」
では聞くが、あなたは今のままで全て満足なのか?
「全ての謎を解いてからそれを言うならまだしも、それは飛んだお笑い種だね。そもそも『宇宙が無い』なんて、つい最近気付いたそうだが、果たして君達の仲間の殆どはキチガイばかりだろう?宇宙の有る無しをどこまで共通認識にできるのかもう一度よく確認してみたまえ」
フラットアース説を唱える人々は、少なくとも単なるキチガイではない。いろいろ検討した上で否定されることを覚悟の上でそれらを認めているからだ。
「まあ仮に宇宙が無いことが一般的に知れたとしても、君達は希望を失わずに生き続けることができるかな?我々はそれを危惧して最近『地球外知的生命体がいるかもしれない』という広告宣伝を公に展開する様になったのだ」
やっぱりそうだったのか。宇宙開発という名目で特別会計を闇のルートを使って各国から巻き上げ、それを使って宣伝しているという手口が知れてもまだそれを言い続けるのかな?
「『シオンの議定書』を君も読んだだろう?あれが如何に巧妙な方法論であるのかは既に君も知るところな筈だ。あれを超えて何かできるならば、また話を聞いてやろうじゃないか」
あの偽造文書は確かによくできているが、あれを超えて何かできるかどうかなんて今更ながらどうでも良いことだ。それよりも、聖書も仕掛けたって言うけれど、乗っ取って横取りしてから書き換えたんでしょう?
そもそも最初は一神教ですらなかったのに、3つも分けてくれたので、世界はここまで発展した上で揉めていると言いたいのでしょう?
「いやいや参ったね。仮にそうだとしても君達にはまだまだ分からないことがたくさん準備されているから乞うご期待というところだぞ」
歴史自体を捏造しているのも全て分かってますよ。先住民族を悉く滅ぼして今あなた達には向かうところ敵無しと言った感じに観えているのも分かっている。残った人民については一人残らずグレートリセットで世界を滅ぼそうとしているのも大体分かっている。
「その通りだ。何も知らないお前らに一体何ができるというのか一つ楽しみが増えたな。せいぜい味方をたくさん作って頑張るんだな」