mp3のリアリティについて
これは昔から十分に説明されているので、説明など必要ない人しかいないくらいだとは思うが、自分が知っていることは、その圧縮原理が霊体(御霊・御魂)にとってどれだけの影響があるのかについて語りたい。これについては、精神的関与とそのリアリティを十分に開き切った感覚の世界から俯瞰しない限り理解できるものではない。
圧縮理論から眺めて1/11くらいにまでファイル容量を減少させた原理については、いとも簡単に解説できる。
全周波数帯域のデジタル上の同一周波数に重なった音量をその周波数の上にある同一の事象と見做すことによって、ビットの解釈を単純化して情報の振幅の圧縮方向を深めたのである。
つまり音量感を損なうことも無く周波数帯域のデータ量を少なくすることに成功したのである。可逆圧縮ではないので、デジタル上としては不可逆圧縮されたのである。
当然一度圧縮された音響は元には戻らない。即ち、圧縮で失われた音響データは戻ってくることはない。
では一体どんな情報が失われたのか?
ここを感覚で一般人には理解するのは難しいだろう。音質が良いのにデータ量が1/10以下になっていて、しかも音質もそんなに落ちている様には感じられない。
確かに周波数帯域上の全ての情報は残っている。
とは言え、実際にはダイナミクスの部分に於いて甚大な損傷を残していることはあまり知られていない。
音量や音圧感に差がないという者がいるが、果たしてそうだろうか?
実際には、同一周波数上の音圧情報が著しく欠落しているのである。例えば44.1kHz上の問題として、各周波数上の音圧表現はビット数が16ビットならば、16ビットならではの厚みが存在している筈なのだが、その音量感の振幅を単なる音量感のみに変化して単純化を行なっているので、周波数特性なりの厚みが平坦になっているのである。
この部分に着目した聴き方ができないと本当の次元の厚みを感じることも無いのだと思う。
御霊が感じる各周波数の情報が全て有ったとしても、その重なり方の厚みが全部薄っぺらい音量の強弱のみになってしまっているのである。
メタ(比喩)表現をするならば、こちらから見た時に隠れている情報は無いものとして扱っている情報なのである。
例えば、人間が本当は3D(三次元)で存在しているのに、ある角度から観たら、動かさなければその人間は特定の角度から観た時に2D(二次元)でも表現可能である。
ということは、ある一定方向からだけ見た後ろ側にある情報はマスキングされて無いものとして扱っても問題無いよね?っていう言い方ができる。
ある意味正面から見たら顔がまともに見えている訳だけど、後ろ側から見たら頭の髪の毛がない様な金太郎飴の様な張子の絵を見ているのと同じということなのである。
この様な見せ方の音を聴いているのである。
mp3の音って薄いよね?じゃない。ある角度からしか表現できていない音を非立体的な厚みとして表現されている単一的な音量変化として聴かされているのである。
ここまで欠落している音量感に疑問が無いのは、見せ掛け上の厚みの音量が同じレベルで表現されているので、立体感が無いことに全く気付いていないだけなのである。
これは御霊で全感覚を開いて聴けば、如何に張子の音響を聴かされているのかが分かる筈なのだが、聴いても分からない人には一生掛けて聴いても誤魔化されたままになるのが必至なのである。
具体的に言うならば、ストリングスとベースという2つの楽器が混ざって出来上がった重厚な音響データが、同一周波数上の音響としては裏側で聴こえなくても鳴っているのに、表面的に見せ掛けデータとして合計として鳴っていることにされているので、本当の厚みが表現できていないのである。この微妙なデータ圧縮感覚を理解できるまで何度も聴いてみると分かると思うが、如何に錯覚させられているのかが分かる筈である。
誰にでも分かるように言うと、これはマスキング効果が応用されているので、本来ならばもっとダイナミクスを感じることができるところにそれを感じない様な見せ掛けデータで聴かされていると言えば分かるだろうか?
どう聴いても分からない人もいるので、その細かい部分を理解できるかどうかは人によって違う。しかし、これが圧縮された音響の実体なのは言うまでも無いことなのである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?