【ワーホリ】「違い」は「間違い」ではない
初めての海外生活。緊張しながらも、新しい友達と話せる喜びに胸を膨らませていた私。その日は地元のカフェで、現地の友達とおしゃべりを楽しんでいました。窓から差し込む午後の光と、どこか懐かしいコーヒーの香りが心地よかったのを今でも覚えています。
友達が話し始めた瞬間、私は思わずいつもの癖で「うんうん」「そうだね」と相槌を打っていました。しかし、ふと気づくと、彼女はただ私の目をじっと見つめているだけで、相槌を一切打たないのです。
その沈黙があまりにも静かで、少し不安になりました。「私の話、つまらないのかな……?」頭の中にそんな考えがよぎり、焦った私はさらに相槌を増やしてしまいました。しかし彼女は変わらず、穏やかに私を見つめています。
「相手を信じて、話を聞いてみる」
帰り道、ひとり反省会をしていました。日本では相槌を打つことで「聞いてるよ」と伝えるのが普通。しかし、彼女の静かな聞き方には、何か意図があるような気がしたのです。「もしかして、文化の違いなのかな?」そう思って調べてみたら、やはりそうでした。
欧米では、相槌を頻繁に打つことはあまり一般的ではないのだとか。その代わり、目を合わせてじっくりと話を聞くことで「ちゃんと聞いているよ」と伝える文化があるのだと知りました。私が焦っていたのは、ただ日本の「普通」を持ち込んでいただけだったのですね。
「違い」が私を自由にした日
それからは、彼女と話すとき、自分の「うんうん」を少し抑えてみることにしました。代わりに、彼女と同じように、目をしっかり見て、ゆっくりと話を聞いてみました。すると不思議なことに、自分も落ち着いて話せるようになり、彼女との会話が今まで以上に深く感じられるようになったのです。
そのとき初めて思いました。「違いを知るって、こんなに自由な気持ちになれるんだな」と。私たちが当たり前だと思っていることは、必ずしも世界中で共通ではありません。しかし、その違いに気づき、それを受け入れることができたとき、心の中に新しい風が吹き込むのを感じました。
さいごに
この経験を通して学んだのは、たとえ文化が違っても、相手を尊重し、理解しようとする気持ちさえあれば、どんな壁も乗り越えられるということ。今では、彼女の穏やかな聞き方を思い出すたび、自分もそうありたいと思うのです。
もし、これを読んでいるあなたが「違い」に戸惑ったり、不安になったりしたときは、どうか思い出してください。それはただの「違い」であって、「間違い」ではないことを。
※このnoteでは、内気HSPの私がワーホリで学んだことや気づいたことを発信しています。
同じように自分の弱さを受け入れながら行動したい人の気づきになれば幸いです。
本日も読んでいただきありがとうございます。