【ワーホリ】英語がくれた世界とつながる力
「ネイティブのように話せるようになりたい」
英語を勉強し始めた頃の私の目標です。流れるように会話をして、英語圏の人たちと対等に話せる日を夢見ていました。しかし、実際に海外に住んでみて気づいたのです。英語の本当の力は、そんな目標を超えたところにあるということに。
英語でつながる異文化の人々
オーストラリアでの暮らしが始まってしばらくして、ある晩、韓国から来た友人が「私の家族の味を教えたい」と言ってキムチを作ってくれました。唐辛子の鮮やかな赤と、手際よく混ぜる彼女の動作。彼女はそのキムチに込められた家族の思い出や、子どもの頃の話を丁寧に教えてくれました。
その時、ふと気づいたのです。「この会話、もし私が英語を学ばなかったら、一生聞けなかったんだな」と。彼女の言葉も、キムチに込められたストーリーも、私の知らない世界でした。
「完璧じゃなくていい」
もう一つ印象的だったのは、ブラジルの友人が見せてくれたカポエイラ。軽やかにステップを踏みながら、彼はこう言いました。「これが僕の国の誇り。歴史が詰まっているんだ」その言葉に、彼の国への愛や誇りが伝わってきたのです。
彼らと話す中で気づいたのは、私も彼らも英語が完璧なわけではないということ。しかし、お互いが「伝えたい」という気持ちを持っていたからこそ、心がつながったのです。むしろ、不完全な英語を使いながらお互いに理解しようとするその過程が、深い絆を生み出してくれました。
自分の過去を受け入れる力
日本で英語を勉強していた頃、私は「間違えたら恥ずかしい」という気持ちが強かったのです。しかし今では、間違えることさえも会話の一部だと思えます。お互いが言葉に詰まりながらも、笑い合い、理解し合う瞬間には、完璧な文法よりもずっと大切なものがあると感じます。
インドの友人が「英語には私の言葉のニュアンスを伝える表現がない時がある」と話してくれたことがありました。その時、私も同じ気持ちを抱えながら英語を学んできたことを思い出しました。「わかるよ」と答えたら、彼女はにっこり笑ってくれました。その笑顔が「間違ってもいいんだ」と私の心を軽くしてくれたのです。
英語を学ぶという冒険
英語はただの言葉ではありません。新しい世界とつながるための鍵であり、見知らぬ人と心を通わせるための架け橋です。そして、それは「完璧」である必要はないのです。大切なのは、その鍵を使ってどんな扉を開けるか。
今では、英語を学んでよかったと思える瞬間がたくさんあります。それは、異文化を知り、自分の世界を広げてくれる出会いがあったからです。
さいごに
もし英語を学ぶことに苦しさを感じているなら、その先にある可能性を思い描いてみてください。そこには、まだ知らない世界、まだ会ったことのない人たちとのつながりが待っています。
「英語をやってきてよかった」と心から思える瞬間。それは、きっとあなたにも訪れるはずです。その時、今までの努力がすべて報われる気がするでしょう。英語が開く扉の先には、温かくて豊かな世界が広がっているのです。
※このnoteでは、内気HSPの私がワーホリで学んだことや気づいたことを発信しています。
同じように自分の弱さを受け入れながら行動したい人の気づきになれば幸いです。
本日も読んでいただきありがとうございます。