【ワーホリ】オーストラリアの食文化に触れた瞬間
「ちょっと食べてみない?」
いたずらっぽい笑顔のシェアメイトが差し出してきたのは、日本では聞いたことのない名前の食べ物『ベジマイト』。オーストラリアでは誰もが知る国民食で、ビタミンたっぷりの発酵食品らしい。トーストに薄く塗って食べるのが定番だとか。しかし、そんなベジマイトには別名があると聞いて、少し身構えた。
『世界一まずいジャム』
その呼び名を聞いて、試してみる気持ちがさらにくすぐられる。怖いもの見たさというやつだ。「まぁ、一口くらいなら」と軽い気持ちで受け取ったトーストに、シェアメイトがちょんっと塗ったベジマイト。
ひとくち口に入れた瞬間、思わず声が出た。
「うぇ、まずっ!」
日本でたとえるなら、濃いしょうゆと味噌を混ぜたような味。しょっぱさがものすごく強烈で、あっという間に舌がびっくりしてしまう。そして不思議と「もう一度食べてみたい」とは思わなかった。ただ、その独特な風味が、オーストラリアという新しい土地での生活をより鮮明にしてくれる。
ベジマイトは、ただの「食べ物」じゃない。異国の食文化に触れるきっかけだ。地元の人にとってはこれが日常の味。私にとっては、オーストラリアとの出会いを象徴する忘れられない経験。
異文化を知るって、こんな小さなことの積み重ねなんだと思った。「自分に合う」と思う味ばかりじゃない。しかし、それが「旅」や「海外生活」の醍醐味だとも感じた。
もし、オーストラリアを訪れることがあれば、ぜひベジマイトに挑戦してみてほしい。ポイントは、ほんの少しだけ塗ること。たっぷり塗ってしまうと、後悔するかも。
「まずい!」と感じるか「クセになる!」と思うか。それは、あなた次第。
ひとつだけ確かなのは、この小さな一口が、あなたの旅や体験をより記憶に残るものにしてくれるということ。
ベジマイトとの出会いは、私にとって「味覚の挑戦」であると同時に、異文化との出会いそのものだった。これからの旅や挑戦も、最初は「苦手かも」と思うことがあるかもしれない。しかし、その一口が新しい世界を広げてくれるはず。
だから、もしあなたも何かに挑戦するとき、ほんの少しの勇気を持ってみて。新しい何かを知る喜びが、きっとそこに待っているから。
※このnoteでは、内気HSPの私がワーホリで学んだことや気づいたことを発信しています。
同じように自分の弱さを受け入れながら行動したい人の気づきになれば幸いです。
本日も読んでいただきありがとうございます。