飾らない美しさ
「あの人に似てない?」
行列の先にいたのは、外国人観光客。
髪の色、長さ、くせ毛の広がり具合。
後ろ姿しか見えなかったが、確かに私と似てる。
風呂から出た後なんかは、まさしくこんな感じ。
それを見て、ちょっとうらやましくなった。
髪はいちばんのコンプレックスだったから。
日本にいると、出かけるときはアイロンで髪を巻いたり、アレンジしたり入念にセットをするのが当たり前。
お出かけだからと、みんな気合いが入っている。
自分もそれに合わせる。
しかし、飾らない美しさもあると思う。
そういうと「元々が整っている人だから飾らなくて済むのよ」と言われそう。
それ以前の問題。
目が一重だ、二重だとか。
髪がくせ毛だ、ストレートだとか。
そういう外見のことよりも、内側からにじみ出る『魅力』を大切にしたい。
シンプルに自分らしさを表現できる人でありたい。
では、どうすれば近づけることができるか?
無理に自分をよく見せようとせず、ありのままの自分で接すること。
謙虚さや素直さがその人の美しさを引き立てるのではないだろうか。
こういう結論に至り、最近は広がったくせ毛のまま出かけることが増えた。
無理に周りに合わせていると疲れてしまう。
自分は自分のままでいい。
肩の力を抜いて、今日も行ってきます。