日本全都道府県に行ってきた(高知観光)
これまでの流れはこのマガジンからどうぞ。
11月20日
昨晩高知に着いた。
高知には2泊することにしたので、今日は観光をしよう。
とさでん交通が運行する、周遊観光バス「MY遊バス」とやらが走ってるので、それに乗ることにする。
はりまや橋近くのとさでんオフィスに行く。料金表を見ていると、下のほうの但し書きのところに、
とあった。
ナニ?オレ、該当者ではないの。
ついこの間まで日本人だったのに、こんな「特権」を使ってもいいのかな、と後ろめたい気もしたけど、半額(通常1000円)はデカいよな…と青いオージーパスポートを見せたら、当たり前だけどちゃんと半額で買えた。
しかも今日行くだろう様々な観光施設の入場券が割引になるので、あれ、もしかしたらチリも積もればで…実質タダ?
やってきたバスに乗る。町を抜け、五台山をうねうねと、結構な坂を登る。
五台山で下車したが、展望台は改装中で、あまりゆっくり歩き回れなかった。それでも、快晴の空とその下の海、11月下旬とは思えないほどの色だった。
展望台を後にし、下り坂をたどって竹林寺というお寺に。
僕は寺社に関してはそれほど詳しくないのだが、土佐随一のお寺らしい。
竹林寺はとてもうっそうとしていて、苔むした地面に木漏れ日があちこちで差していて、まさに清涼とした空気が漂っていた。
書院にもお邪魔し、お庭を鑑賞。ほとんど誰もいなかったので、自分だけの時間をゆっくりと楽しんだ。
そしてここの宝物館ですが、とても良かった!
写真が撮れなかったので紹介できないが、とても小さなスペースながら、展示されていた仏像がどれも、本当に崇高なつくりで…ため息が出るばかりだった。
ちょうどその展示室にいたのは僕だけだったので、まさに作品との対話、ってやつをじっくり出来て、別世界に連れられていくような気持ちがした。
またバスに乗り、桂浜へ向かう。まずは坂本龍馬記念館に入り、幕末史の再学習。
ここはかなり龍馬関係の史料が充実していて興味深かった。彼は、かなり筆まめだったようで、その考えが手紙を通して伝わってきた。
大学生の頃に「竜馬がゆく」を愛読して、こうして彼の手紙に触れると、龍馬はあの時代には珍しい自由人だったんだなあと思った。
彼に感化されたから、今の自分があるのかな…とか思ったり。
記念館の屋上は開放されていて、ここからの眺めがとても良かった。トンビがひょろろ~っと鳴きながら青空を舞っていて、ああいいな。
そして浜まで下りていくと、さすがにこの日は日曜ということもあり、たくさんの人出だった。
巨大な坂本龍馬像に驚き、浜を歩く。
でも、坂本龍馬って、あまり自分の故郷である土佐では評価されなかったんだよなあ…なんといっても脱藩した身だし…とか思ってしまったが、まあそれはおいといて。
それにしても、海を見るとなぜか気持ちが落ち着くよね。
まあだいたい見るべきものは見たので、まだ午後1時くらいだったが、町に戻ることにする。
実は、昨晩高知といえばここに行ってメシを食え!と有名な「ひろめ市場」に行ったのだが激混みで断念したので、再チャレンジ。
どこかのテレビ番組で見た、これを食べてみた。
ウツボ…なんて初めて食べた!あのグロテスクな外観とは想像がつかない白い身で、デリケートな味だった。ちなみにとなりの小鉢は、カツオの酒盗。地方だとこういう意外なものを食べられるのがやはり楽しい。
午後3時ごろになりやや日が傾いてきたが、どうせ近くにあるのだから…と高知城へ。
ここも現存天守閣なので、入ってみる。保存状態がいいのか、なかなか見ごたえがあった。
天守から望む高知市街、その後ろに控える山の景色も絶品。
こんな感じでかなり歩き回ったので、すぐにお腹がすく。
一度ホテルに戻ってリフレッシュした後、晩ご飯を探しに行くが、やはり日曜ということもあり、なかなかおひとり様では入れなかった。たくさん飲んであげるのになあ…。
さまよっていると、またひろめ市場に出た。
行ったことがある人はご存じだと思うが、ここはフードコートのような設定になっているので、席は早い者勝ち。なかなか自分が食べるテーブルを確保するのが難しい。特に一人だと役割分担ができないもんね。
…と思っていたら、ちょうど空き席を発見!
ちゃちゃっと座り、めんどくさいからいいや~、と、その目の前にあるお店から、盛り合わせのようなものをオーダー。
ちょっとこれ、すごくありません?
ここのカツオのたたきも、肉厚、脂乗ってる、で最高においしかった。味付けは、タレか塩かを選べて、この晩は塩にした。素材がいい場合はこういうシンプルな食べ方のほうがよいね。あとはドロメというイワシの稚魚、なんちゃら貝、しらす丼などなど…。これはお酒が進むわな。
それにしてもここの市場の雰囲気、いいですね~。ちょっとだらしなく飲んでいる小さい子供を連れたファミリーもいるし、大学生のグループもいるし、そこに相席になった一人旅のおじさんがオーダーの仕組みを教えてもらって、お礼におごり返していたり…。
わんわんとした喧騒が立ちのぼっていていた。
雰囲気にのまれてしまってこちらももう一杯…。
(つづく)