日本全都道府県に行ってきた(中洲の夜は更ける)
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12月5日
今日は移動日だ。
明日の朝のフライトで、那覇を経由して宮古島まで行くので、今晩は博多に宿を取っている。
できれば山陰本線をずっと下関まで行けたらいいよなあ、と思って時刻表を見たら、そういう特急列車というのは存在せず、やったらと時間がかかってしまうので断念。
無難に山口線経由新山口行きの「スーパーおき3号」に乗るべくプラットフォームに上がると、懐かしの国鉄型特急が停まっていた。岡山からやって来た「やくも」かな?
やって来た「おき」は、ステンレスボディの男性的な車輌だが、なんと2両編成!こんなに短い編成の特急列車も珍しいのではないだろうか。
旅のお供に、地酒のワンカップを購入し、ちびちびやりながらひなびた海岸線の景色を楽しむ。この酒蔵のお酒は、シドニーで行く居酒屋に置いてあったので何気に懐かしい。
車内から外を見ると、雲が空に集まってきていて、いかにも山陰、日本海の冬の景色、というステレオタイプにぴったりの風景になってきた。
波も荒くなっていて、これはちょっと厳しくも美しい光景。
列車は、海岸線、時にはそこまでせり出した山をくぐるべくトンネルに入りながらディーゼルエンジンの音を響かせながら突き進んでいく。
列車は益田より山口線に入り、今度は山間部を進む。
津和野、県庁所在地としてはこじんまりしている山口を過ぎて、ついに終点の新山口駅に到着。3時間ほどの長旅だった。いやあ、乗っているだけだったけどやはり疲れた!
ここからは新幹線に乗り換え、またしても関門海峡を越えて九州入り。もう何の新幹線に乗ったのか覚えてないよ…。
そして大都会の博多へ!久々のでかい都市だ。
博多では、観光地に行くという考えはほぼゼロで、食べ物を楽しむ!だけが頭にあった。
とりあえず、ラーメン屋へ。中洲から少し離れた場所にあった、風格があるというか、オンボロなお店が目についたので入ってみた。
大衆食堂!というアピール満載のインテリアで、店中に豚骨スープのむっとした香りが充満している。こ、これは腹が減る。
美味しいとんこつラーメンは、見た目の割にはくどくないよね。
そして夜は、中洲に沿った屋台街に出てみた。
独りだから、早めに行って、開いているところに腰を掛けた。
なんでも美味しそうだったけど、まずはおでんでもいただきましょうかな…。
呑んでいて気づいたけど、外国人観光客が多かった。韓国語、英語などが聞こえてきて、日本人との比率が半々くらいと感じるくらいだった。
近くに座っていたのがオージーで、彼や他の日本人の客とも話をしたりして、アルコールのせいで話が弾む(という錯覚をする)。
一番美味しかったのは、この豚足だった。炙り具合が絶妙だったし、中の肉がトロトロで…。
シメはもちろんラーメンで!
待っている人もたくさんいたので、早々に切り上げたけど、楽しく飲み食いした晩だった。
(つづく)