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日本全都道府県に行ってきた(福井で一家集合)

これまでの流れはこのマガジンからどうぞ。

11月8日

さて、昨日、「家族揃って…」とサラッと書いたけど。

我が家では、これはけっこう一大イベントなのだ。

知る人ぞ知る、僕はシドニーにかれこれ25年以上住んでいるし、
いやいや、そもそも僕がシドニーに行く5年ほど前から、両親は父親の仕事の関係で関西に住んでいたので、その頃は兄と二人暮らしだったんだっけ。

ということは…我が一族はかなり前から家族離散していたんだなあ。

ここで慌てて説明すると、家族離散…といっても誰かが夜逃げしたり家出をしたりしていたわけではなく、ちゃんとした理由あってのことだったので全く問題はなかった。

でも、別に住むところが離れてても別にいいじゃん、というドライな精神は、うちの家風(というか)なのかな。

僕がオーストラリアに定住するようになっても、親兄弟はちょくちょく遊びに来てくれていたし、僕ももちろん日本には何回も一時帰国していたので、音信不通というわけではなかったけど、

やはりこの2,3年は、帰りたくても帰れない状態だったので、こんなドライファミリーでも、ちと切なくなった。

で、今回は是非家族全員集合!としたかったが、僕の両親もいい年だし、どこで集まる?となった際に、お互いにとって都合がいい場所で集合、ということで福井、となったのだ。

まあうちの家族の場合、こういう機会でも淡々としているんで、歓声を上げてハグをしたり、ということもないんだけど…。

ともあれ、今日の予定は、景色の良いところに行こう、ということで、九頭竜湖に。

福井から国道に乗り、山をどんどんと分け入っていく。

いやあすごいところだなあ…という山、峠をいくつか越えると、九頭竜湖の駅に着いた。

ここがJR越美北線の終点で、しばらくすると列車がやって来るということなのでしばらく待つと、派手なカラーリングをした一両編成の気動車がやって来た。

色づいた山を背景に佇む気動車。いいですなあ…(乗りたかったなあ、と思ったが今日は家族旅行なので、まあまあ)

実際の湖は、ここから更に進まないといけないので、また車でうねうねとした道を進む。

もうそろそろお隣岐阜県の県境、というところで湖に到着。

ちょっと紅葉の最盛期は過ぎてしまったようで、木々は枯れ葉色になりつつあるも、それでもこういう景色の中に自分を置くと、良い気分になる。

ただ、山奥の天気は変わりやすく、しばらくするとかなり強い雨が降り始めたので、九頭竜湖ダムを雨宿りをしながら見学し、戻ることにする。

途中、越前大野の古民家レストランでお昼ごはん。こういうのを余裕で食べれてしまうのがいいところだ。


ここはもと城下町で、小高い山のてっぺんには大野城がある。

齢をそれなりに取った両親もいるので、どうしよう?と思ったが、頑張って行ってみることにした。

いや、お年寄りでなくても少し息切れがしてしまうような坂だったが、それを登りきってからの眺めは良かった。山に囲まれた盆地、曇り空だったので山に雲がかかっているさまが、やはり日本チックだなあ…。

遅れて登ってきた両親とお城のてっぺんで合流し、しばらくぼーっと眺めを楽しみ、ちょうど通りかかった人にお城を背景に家族集合写真を撮ってもらった。

いつまで、全員集合した写真が撮れるのかな…なんてことをチラッと考えながら。

そして、永平寺にも立ち寄った。このお寺はかなり広いし、時間も押してきたので、外を少し回ったくらいで切り上げた。

イチョウやもみじが美しかった。九頭竜湖や大野と違い、よく手入れされた美しさ、とでも言おうか。

今日のお宿であるあわら温泉に到着。大きな温泉旅館で、お風呂を楽しんでからの夕食。

兄が張り切って豪華な宿泊プランを組んでくれたようで、とても豪華な夕食だった。

いやいや、この若狭牛グレードなんちゃらかんちゃらのしゃぶしゃぶは…美味かった、という語彙のなさでしか表現できないわ。

しかもこのプラン、お酒も飲み放題だったので、地酒を中心に飲んだくれてしまった…。やはりこういうベタな宿泊もいいものだ。

(つづく)