九月
九月になってしまった。紛れもなく秋の風が僕の肩を撫でている。
1年前とは違う気持ちでこの季節を迎えている。でもたしかに同じ絶望かもしれない。
これから一体どうやって進めばいいんだろう。
これからどうやって生きていけばいいんだろう。一体いつまでこの禅問答を続けなきゃいけないんだろう。
禅問答とはいってもソモサンと言ってもセッパと返してくれる人はいないのだけれど。
立ち止まることはずっと死ぬことだと思ってた。マグロかよって思うかもしれないけど、立ち止まったら誰かに今の立場を奪われたり、追い越されたりするんじゃないかと怯えていた。
でも今は強制的に立ち止まらされている。考える時間が増えた。受験に向けて勉強もしないといけないらしい。でも僕のするべきことは、まず最初に振り返ることだと思っている。
あなたも一緒にどうだろうか。金木犀の少し手前の季節で振り返るのもいいんじゃないだろうか。どんな過去があるにせよ。振り返って自分を納得させてあげるでもいい、黒歴史に苦しむでもいい、あなたの愛した人に思いを馳せて苦しんでもいい。きっといつか役にたつとは言えないけど一緒にどうだろうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?