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タイトル未定

学校という場所は「悪」なんだって誰が決めたのだろう。きっと学校に馴染むことができなかった人が強がって言ったに違いない。
現に私がその1人であって、カスみたいな人がいれば仏のように優しい人だってクラスルームにはいる。
今日久しぶりに学校に行った。
クラスにはおとなしい人が大半だったけれど、1人だけ授業中にも関わらず大声を出してクラスメイトに暴言を吐いたりする人がいた。
私はそれが怖くて。お昼は外に出てご飯を食べた。いわゆるボッチ飯というやつだね。
そこで色々なことを思い出した。
高校に通ってた頃無視されるようになったこと。陰口を言われていたこと。
私は全てを誤魔化すために音楽を聴いた。シャッフル再生で一番最初に流れてきたのは銀杏BOYZのエンジェルベイビーだった。
歌い出しの「どうして僕いつもひとりなんだろう〜」で僕は昼食のピーマンを思わず落としてしまった。でも昼食を持たせてくれた母を悲しませるわけにもいかずLINEでは「お昼ご飯おいしかったよ」と送ってしまった。お母さんごめんなさい。その時、音楽をやっている時は仲間がいて腹の底を見せられる人間がいることの安心感に今更ながら気づいた。
よくわからない土地に放り込まれて知らない人たちと話し合うということは今の私にとっては大きな壁だったらしい。結局私はひとりぼっちだった。
学校に戻る前に近くでやっていた縁日によって射的をした。昔ながらの価格500円で遊戯することができてなぜだか郷愁に駆られた。誰かと回ることのない1人きりの縁日というのはなんだか新鮮でかつてのキラキラとしたあの感じが戻ってきたような気がした。
学校に戻る足取りは普段よりも重力が強い気がした。
教室に戻ると、やはりあの怖い人の声がする。「お前絶対障害者だろw」と言っていた。クラスメイトには少し境界知能と言うのだろうか、自分のことになると話が止まらなくなる子がいた。その子に対して言っていたようだった。私は1年前の精神疾患真っ盛りだった頃の自分に言われているような気がして何か言ってやろうと思った。しかしながら私はヘッドホンをつけてバンドのライブビデオを見て何事もなかったかのように振る舞った。
この行為が私を帰路でも苦しめることとなった。私は1年前と何も変わっていなくて弱いままで嘘つきで見過ごせないことも見なかったことにするダメ人間のままだった。N崎(仮名)くんなにも言えなくてごめん。あの時の自分も何も変えられなくてごめんなさい。
私があのとき何か言えるような強い人だったらきっと何か変わっていたのかもしれない。

帰り道に見た入道雲はあまりにも大きく、そして夕暮れを抱き合わせて、私を覗き込むように嗤っていたように思います。

こんな戯言に付き合わせてしまった皆様におかれましても大変申し訳ございませんでした。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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