今日のお酒「アブサン」
悪魔のお酒
このお酒、何だかご存知ですか?タイトルにも書いているのでまぁ分からないことはまず無いと思いますが、アブサンと言います。分類はリキュールで、アルコール度数は60°や70°を超えるものが殆どです。
アブサンは、「悪魔のお酒」と呼ばれます。何故かと言うと、市場に出回った当初のものは、摂取しすぎると幻覚や錯乱を引き起こしていたからです。というのも、原料であるニガヨモギに、ツヨンともツジョンともいう毒素が含まれていたからなんですね。もちろん、今市場に出回ってるそれにはやばい作用は起きないので安心してください。
アブサンは、そのあまりの美味しさから、歴史上の芸術家たちを虜にしてきました。有名所だと、ゴッホやゴーギャン、ピカソらが愛飲していたと言います。それほどまでに愛されてきたこのリキュールは、前述した通りニガヨモギを主原料とした、ハーブ系のリキュールです。
ミント系の爽やかな舌当たりに、さっぱりとした甘さが心地よいもので、度数に対してあまりにもさっぱり入ってしまうため、飲み過ぎには注意してください。
いただきます
では、頂きましょう。アブサンは、私的には水割りで飲むのが1番好きです。ストレートで飲むのもオススメですが、人を選びます。多分3人に1人はこの1杯で飛ぶと思いますよ笑
他にも、トニックウォーターとかで割るのも美味しいです。ハーブ系のリキュールには須らくトニックウィーターがお似合いです。
アブサンには、大雑把に2種類の色味があります。無色透明の「ブランシェ」、緑色の「ヴェール」です。無色透明の方のアブサンは、成分中の油の関係で、水を入れると乳白色に変色します。これがブランシェのアブサンの見てて楽しいところのひとつですね。因みに後者は着色が多いそうです。
いざ飲んでみると、そのまろさにびっくり!その度数に考えられないような角のないアルコール、まろい口当たり。杏仁豆腐にも似た、柔らかな甘みが口を支配します。恍惚感と共に飲み込むと、そのミント系の爽やかさが、口を心地よい後味とともにさっぱり洗い流し、くどさを残しません。本当に美味しいです。毎日でも飲んでいたい。
酒好きなら誰しもが飲むべき酒です。私的キングオブリキュール。是非飲んで見てください。いや飲め(命令形)。
独特な飲み方
補足ですが、アブサンを飲む時のセオリーとして非常に独特なものがあったりします。
アブサンファウンテンという給水器を用いて水割りを作るという慣習があります。不思議ですね。他にももっと不思議な飲み方が存在します。
アブサンと言えば、趣向を凝らしたスプーン…「アブサンスプーン」の上に火を灯した角砂糖を乗せ、水滴を垂らして頂くものが非常に有名ですね。美味しいのは当然の事なのですが、どうしてこんな飲み方がメジャーなんでしょうね...?