RAW現像の話
人間の目、いや視覚というのは極めて優れていて、暗いところは明るく、明るいところは暗く・・・と、写真風にいうとかなりHDRな感じになるのですが、コントラストが破綻せず、色温度も忠実・・・
と思われがちですが、実際には人によって色や明るさの感じ方は違っていて、そしてどんな世界が広がっているのかも他の人とは完全に共有できません。人間の目ですら人によっては見え方が異なるのです。
一方でカメラは・・・というと、撮られた写真がどう見えるかというのは別にして、一応は数値ですべて管理されているので、同じ条件で同じ機種なら同じような色合いになるのでは・・・と思います。
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私は写真には「味付け」をすべきだと思います。色や明るさ、コントラスト・・・調整できる全てで「見せたいもの」や「感じたこと」・・・いろんな思いを表現できると思うからです。例えばこの写真
撮ったまんまの写真です。おそらくなんの変哲のない道に見えると思います。
これを・・・
すこし粒子を荒くして、コントラストを下げて、色々と色を調整してやると、一昔前の映画っぽくなります。2000年代かなあ
またまた
こうすると、夕暮れの少しノスタルジーな感じに。色温度とかいじりました。
こうすると、晴れた日の昼下がりみたいな感じに・・・
白黒だとこんな感じ。
だいぶん前に特に考えもなく撮ったので、どんな気持ちだったかは忘れてしまいましたが、おそらくご覧いただいた方々はそれぞれの写真からは異なった情景や気持ちが思い浮かんだと思います。
ちなみに実際にみた景色は多分、こんな感じだったと思います。RAW現像で表現するのが難しい・・・
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要はRAW現像をすると、写真に自分の感じたことや撮ったときの気持ちを載せることができますよっていうことです。
ちなみに機材はa7Riv + MC-11 + 120-300f2.8でどうやらISO100で182mm F13 1/125秒で撮影したようです。機材の話になりますけど、この組み合わせ意外とAF良好なので迷っている人は、ご参考に・・・