いばらきサッカーフェスティバル2025
鹿島アントラーズvs水戸ホーリーホックの試合を観てきたinケーズデンキスタジアム水戸!
毎年開催されているプレシーズンマッチ(PSM)であり、贔屓にさせてもらっている鹿島は不調であることが多い。
しかし選手の連携なりプレースタイルを把握するための大切な開幕前の重要な一戦となっている。(結果からは目を背けることが多い)
鹿島について、カテゴリーが下の相手へ向けるブーイングなり煽りなりについては少々大人気ない部分があると感じることがあるものの、冷静に考えると鹿島はどんな相手であろうとその失敬なスタイルを貫き倒しているので、相手がどのカテゴリーに属していようとも同様の対応をすることで一種の敬意を表しているという見方をすることもできる。
もちろん今回も水戸への圧の掛け方は凄まじいものがあった。ゴールを脅かされそうな時はブーイングをするし、ファールを食らうことがあればすぐに大きな声を出す。だがそれがある意味での正解なのだ。野蛮と言われようとも、それは相手のことを対等な敵と見做しているからこそ出てるものであり、決して格下だと見下すようなことはしない。どんな試合でも勝利のためにはサポーターだって全力で応援をする。
今回も良い応援をPSMで拝むことができた。
試合の結果としては前半に水戸から猛攻を食らい、鹿島は連携ミスから水戸ゴールを脅かすことができず、お客さんを入れる試合では初ゴールを決められてしまうことになる。
岡山戦のレポートで聞いていた通り、相手のサイドチェンジに対して数的不利の穴を突かれて失点をするというシンプルな連携ミスが発生した。しっかり人数を掛けられている時はマンツーマンで負けないため失点を遠ざけることができるが、カウンターの際は戻りがゴテゴテになり人数差でしてやられるという点において弱いチームである。
一方で攻撃側は噛み合いさえすれば素晴らしい戦力を誇っていることもあり前へ前へと進めることができる。
しかし本日の試合では後半の折り返しあたり(後半30分くらい?)まで流れるような展開を作ることができず相手に根本からへし折られているようであった。唯一人数を掛けて攻撃をした際、田川がフィニッシャーとして得点を上げることができたが、恐らくプランABが通用しなかった際の第三のプランであるプランCが
なんとか通った的な得点であったため最初から奥の手を使わなくてはならないようであれば幸先が思いやられる。(田川のゴール自体は素晴らしかったが、そのパターンに頼っているだけでは前へ進めないという意味で残念であった)
ただし後半30分過ぎからの展開は見もので、得点こそなかったものの、運動量の多い選手が大量に入ったことで全員の動きが活性化し水戸のゴールを幾度となく脅かすことができた。サイドバックの小池、フォワードのチャブリッチ、この2人がフィールドを勢い良く駆け巡ることでボールの周りも良くなった。(後半のラストで水戸がガス欠をしていたと言われればそれまでなのだけども)
いずれにしても鬼木体制が決まりメンバーも揃ったタイミングから言われていたことではあるが、「迫力のある攻撃、カウンターに弱い姿勢」というのが今年のコンセプトになりそうなので、強さはいかに押し出し、弱さをどのように隠すのかが鬼木監督の手腕にかかっている。
そういうわけで久しぶりの執筆となった。