エズ村のクリスマス展 魔法奇譚編
ある日のこと、guildというギャラリーに出向いた迷子名人が
私にこういったのです。
記憶の中の景色を粘土にしている人がいたよ
記憶の中の景色とはなんでしょうか?
それは実在する場所ですか?
名人の答えはこんな感じでした。
実在することもあるし、過去のこともある。
物を作る人はいつか自分の原風景に戻るのかもしれない。
ジオラマでしょうか?ミニチュアでしょうか?
それは箱庭なんですか?
いずれでもない、と名人。
景色だったり、場所だったり。
それで、いつでも思いでの場所へ行ける。
また旅することができる。
そんな作品を作る作家さんと出会ったというのです。
画像を見せてくれました。
とても綺麗な、それは景色であり、場所でした。
でもまだこのとき私は作品の真価を知らなかったのです。
のちに私もguildを訪れ、その意味をやっと理解しました。
想像よりもずっとずっと小さい作品です。
これは、魔法ですね。
ところで、テレビをみていたらまんまとイタリアを旅する人がいました。
そしてまんまと人形通りを歩いていたのです。
こういうことです。
その人形通りには、お人形はもちろんのこと、
大量に「景色」が売られていました。
歩いていた人はその作品をみるなり声を揃えて叫んでいました。
シルバニアファミリー!!
えーっとちょっと違うんですけども、その番組の中で
「ちゃんとしたシルバニアファミリー」とかよばれていました。
わたしがguildに展示されたその作品を拝見したとき、
思い出したのは、ダンブルドア先生の、あれです。
アレ。
まず記憶をひきだしまして
その記憶を憂いの篩にいれますと
記憶の持ち主以外にも、その記憶を目視させることができるのです。
これを
こうして
こうすると
こう!!!@nendolls
これを
こうして
こうすると
こう!!@koboatari
なんだか懐かしい場所のような気がしてくるのがなんとも素敵じゃあないですか。
こんな不思議魔法の作家さんが、
同じギャラリーで展示をされるというのも興味深いことです。
とてもとても細かいところまで作ってあるのですよ!とオーナー。
解説しながらどんどんボックスの中にのめりこんでしまうので
そのまま憂いの篩の中に旅だってしまうのかとおもいました。
旅することで得たインスピレーションが、
時間と距離を越え見ている人をまた旅させる。
ギャラリーオーナーおすすめの二人の作家様です。
現在、エズ村のクリスマス展にて展示中!
guildの魔法をお見逃しなく!
私の展示もしてますのでよろしくでーす。
人形通りの人形ズ・・・
念のために言うとこれが粘土でできています。
ただのをばちゃんでも、全体として華やかなのがイタリアなんですね。
貧乏たらしいところがなくてよい人形です。
工房。みんなで粘土してる。
日本の人形教室とほぼ同じですわ。
ちなみにこの画像は、人間。