彼女に最高の誕生日プレゼントを渡したい
のですが、肩たたき券(有効期限付き)以外に粋な贈り物が全く浮かばない発想の貧困な大人に育ってしまい大変困り果てています。
お久しぶりです。固有名詞です。
暑い夏でしたが、皆さんお元気ですか。
私はこの夏、突如洋服欲しい病を発症し、5000円支払うというアクシデントに見舞われました。
それ以外は元気です。
さて、このタイミングのnote投稿という事でお気付きの方も多いとは存じますが、本日10月3日は
間違えた
ちびゃりゅりにょちりぬるを(@cr_ll01)19歳の誕生日です🎂🎊🎊🎉🎉🎂
ということで誕生日に女性ウケの良い物を選んでくるデキる男を印象づけるためにもスマートかつエレガントにプレゼントを渡したいと思うのですが、如何せんこれまでの女性経験はゼロ、経験らしい経験と言えば近所の飼い犬と3ヶ月ほど関係を持っただけという私にはあまりにも荷が重い。重すぎます。
しかし幸いにもここはありとあらゆる検索ツールが整備された令和の世。
調べて分からない事などありません。
早速ご自慢のWebブラウザ検索欄に「人間 必要としている物」と打ち込み、サーチをすると、
どうやら「新しい人間観」を植え付けてやれば良いようです。
とは言っても、どのようにして「新しい人間観」を植え付ければ良いのか検討もつかなかったのでまず友達で試してみました
手順としては
1.会う度に殴りつける
これです。
運悪く自分と同じ授業を取っている友人を数週間毎日殴りつけてみたところ効果はてきめん、「人間と出会ったらまた殴られるのではないか」という里山の熊特有の原始的な恐怖=新たな人間観を植え付けることに成功しました。
ただ残念なことに、殴られていた彼は私のことを見つけると一目散に逃げるという困った性質を不幸にも獲得してしまったため、あくまでもこの作戦は
彼女が里山の熊になっても構わないよ!
というパワフルな方、あるいは
本人が熊
という場合にしかおすすめ出来ません。
それにそもそも「新たな人間観」なんてものは"誕生日プレゼント"としても華が無いでしょう。
"成人女性"という高尚な生き物にとって、「誕生日には相手の役に立つ、若しくは相手が喜ぶような物理的贈り物をする」という価値観は、彼女達が社会の荒波に揉まれる中で醸成されてきた支配的イデオロギーであり、そこから一歩でも逸れる行為は全て敵対活動と見なされその場で射殺されます。
私は3回殺されました。
そしてその事を知りながら、彼女に対し
今年の誕生日プレゼントは、「新たな人間観」だよぉぉぉぉぉぉぉぉおぉおぁおぉぉぉっっんんんンンンンンンンン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
などとやれば破局間違いなしでしょう。殺されるかもしれません。私は殺されたくないので別のプレゼントを探します。
という訳でこの案は却下。
一応下にまとめておきます。
さて、先程はインターネットに頼った結果、最悪の場合殺されるというとんでもないプレゼントに辿り着いてしまいました。このままでは幸せな誕生日が一転、別れ話の修羅場になること間違いなしなので急いで別の贈り物を考えなくてはなりません。
先の失敗がインターネットでの検索にあると考えた私は、今度は自分でプレゼントを考えることにしました。
まずプレゼントにおいて重要な要素は何か。
それは実用性、そして貰った側が喜ぶか否かです。
ここで彼女の好物を考えてみましょう。
彼女はVOCALOID、とりわけ初音ミクの歌声が好きです。しかし彼女はパソコンを所持していない上に、作曲の習慣もありません。初音ミクをプレゼントしてもあまり喜んでくれない気がします。
それでは、他に彼女が好きな物は何でしょうか。
そうです。
彼女はモクローが大好物です。
毎晩焼き鳥にして食っています。
あまりにアイデアが浮かばなすぎて昨年抜けた歯とかをプレゼントするところでした。
そうと決まればあとは簡単です。
さあ、モクローを作ろう!
まず新聞紙を丸めます
次に丸めた新聞紙をガムテープで補強して…
色の着いたガムテープで葉っぱの部分を再現します
休憩も忘れてはいけません
休憩が終わったら中火で軽く炒めて…
完成です。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
かわいい!!!そして非常に再現度が高い!!!
今にも喋り出しそうな趣です。
このまま部屋中を滑空し始めてもなんらおかしくはありませんね、いや冗談冗談ハハハ
大方の予想に反し、彼は突如飛び上がったかと思えば、間もなく部屋の壁に激突し
ギギギギゴギギギェェェェェァァァァエエエエエエエエエエァァォォォォォォォォッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
と絶叫しながら息を引き取りました。
火葬はライターで執り行いました。
絶対にマネしないでください。
生前の姿を捉えた一枚。
という訳で、コイツをこのまま渡すわけにはいきません。死んだ鳥をプレゼントしていいのは猫だけです。
時間が無い。
なんとかして、彼女が喜ぶプレゼントを。
追い詰められた私は考えるより先に行動していました。
プレゼントに必要とされるのは実用性…
プレゼントに必要とされるのは実用性…
プレゼントに必要とされるのは実用性…
こうして、
こうして実用性の欠片も見当たらない綿の塊モクローが届きました。
最後に必要な物は「付け合わせ」です。
メインの肉料理(決して焼き鳥という意味ではない)であるモクロー、これを引き立たせるためには最高の端役・ほうれん草のソテーが必要だ。
そう考えた私は大急ぎでほうれん草を購入し、
完璧なソテーを作った後、
何を思ったかそれを完食してしまいました。
「付け合わせ」がなくなってしまったので、
昨年抜けた歯でも入れておきましょう。
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