🇪🇹エチオピア アディスアベバ滞在
首都アディスアベバに3泊4日で滞在した。
アフリカはエジプトに続き2カ国目だけど、エジプトとは文化・民族ともに全く異なる。
エジプトは文化的には完全に中東だと理解した。
貧富の差を感じる巨大都市
アディスアベバは東アフリカ有数の巨大都市で、アフリカ連合の本拠地も置かれている。
街中にはビルやモールもあり、主要道路はしっかり舗装されている。
けど大半は古びたコンクリートの建物、道路も脇道に逸れると未舗装だったり部分的に水没していたりする。
街中ではみすぼらしい格好をした乞食が沢山おり、子供達は何かちょうだいと寄ってくる。
数少ないレストランを覗くと身なりの良い現地の客が食事をしているが、価格的に大半の人は利用できないだろう。とはいえピザやパスタは1,000円以下、ビールは1瓶200円以下と観光客には安い。
仲良くなった現地の教師が教えてくれるには、多くの人は月収100ドル以下だろうとのことだった。
色々教えてもらったお礼に有名なコーヒーショップで1杯奢ろうとしたら、そんなに高いお金を使うのはもったいないから、良ければコーヒーでは無くお金で欲しいと言っていた。(1杯200円未満)
生活の中心は路肩?
街は人で溢れており店も沢山あるが、多くの人は店舗では無く路肩で売買をしている。
台車でフルーツやくたびれた野菜を売っている人々、一定間隔で全く同じ揚げ物を売っている女性たち、体重計を持って稼ぐ子供、至る所にいる靴磨き。
食事もやはり路肩で、女性がパンやインジェラ(エチオピアの国民食)、コーヒー、お茶を出していて、脇にはポッドや炭、皿洗い用のバケツなどを置いている。
衛生的にはかなり怪しいが、普通に美味しかった。
中国が援助した鉄道
街中にはライトレールと呼ばれるメトロのようなものが2路線走っており、便利だ。
乗車運賃は10ブル(約25円)。
中国が支援して完成させたようで、一帯一路構想の影響力を感じる。
またアディスアベバは隣国ジブチとも鉄道が通っており、そちらも中国の協力で現代的なものに改修された。
物価
安い。ただエチオピアに来る前に調べた情報(コロナ前のもの)と比較すると、明らかに高くなっている。
渡航記を読み漁る限り、空港から市内までタクシーで200ブル程度で行けそうだったが、実際はその金額では全く相手にされない。
OKが出た最低金額は400ブル(約1,000円)。
ライトレールもコロナ前は2ブルだったようだが、今は現地人も関係なく10ブル(約25円)。
ただコロナ前よりブルの価格は下落している。
なのでここでもドルを持っていると強く、良いレートで交換してくれる。
バナナは6本で約180円、パンは一つ50〜80円、コーヒーもほぼパンと同額だった。
これらは路肩で買った場合の値段。
エチオピアではぼったくり価格を提示されることはほぼ無く、楽だった。
ネット環境
エチオピアのネット環境はかなり悪いと聞いていたが、むしろ逆で非常に快適だった。
空港では1週間データ無制限のSimが5ドルで買える。
YouTubeもサクサク見れるので、コスパは非常に良かった。
逆にWiFiは期待できないので、Simを買わないということはネットを使わないに等しい。
何故か色々な動物がいる
そこら中に動物がいる。
大半は犬、ロバ、ヤギだったが、鶏や亀もいた。
治安が懸念
エチオピアは現在、北部で武力衝突が発生していることもあり、観光客は4日間で10人も見なかった。
外務省が発表している危険度レベルでも、広域で3〜4になっている。
僕が巻き込まれた件を2つほど紹介する。
1.観光地での不当な金銭請求
ホーリートリニティと呼ばれる場所があるのだが、ここでメインとなる教会を撮影しているとチケット代を払うように言われた。
確かにオフィスがあり、教会内部に入るにはチケットは必要なようだが、外から普通に撮影する分には必要とは考えられない場所だ。
750円程度だったので払ってしまったが、調べると同じトラブルの経験談がいくつか出てくる。
※これは治安というより、観光地ならどこでも起こりうることですね
2.スマホのスリに合う
街を歩いていたら2人組の若者に絡まれ、片方が僕の腕をがっしり掴んで振り回し、何するんだ、と揉めている間にもう片方の若者にスマホを取られた。
チェーンもつけていたが、その瞬間は気づかなかった。
時間は10秒未満だったと思う。
2人が離れた後にポケットを確認したらスマホが無いことに気づき、車で逃げようとする彼らの前に飛び出して車を止めボンネットを叩くと、大人しく返された。
※僕のこの行動は全く良い判断では無いです。国が異なれば銃が出てくる可能性もありますし、取るべき行動は海外旅行保険の携行品紛失のための手続きでした。
エチオピアの食事
エチオピアで最も有名な料理はインジェラだと思う。
汚い話で申し訳ないが、不味いと有名で見た目は雑巾、味はゲロと言われている。
これは僕の口にも合わなかった。
酸味があるクレープのような生地だが、最初は平気でも段々酸味がしんどくなってくる。
ボディブローのようにジワジワ効いてくるので、最後の方はかなりキツかった。
エチオピアコーヒーは有名だが、現地でもカフェはそれなりに見たのでカフェ巡りも楽しそうだ。
またビールも沢山種類があり安いので、ビール好きには最高だ。