
EUツアーを終えて episode5-フランスから来た意外なミッション-
THE SYAMISENISTとしてのUKツアーと並行して、俺たちはJACK/YUJIによる津軽三味線コンビによるフランスツアーの準備も着々と進めていた。
今回のフランスでのミッションは、第1章にも記した通りブルターニュのケルティックトランスバンド、PLANTECと僕らのコラボ曲をブルターニュの春の到来を祝福するフェスティバルRoue Warochで披露するというものだが、フェスティバルのオーガナイザーから連絡が来て、我々にもう一つの使命が与えられた。
それは、現地のConservatory(音楽院)の学生たちと我々の三味線でコラボするというプロジェクト。
フェスティバルとは別にギャランティーも捻出してくれるとの事で若干舞い上がったのもあるが、それ以上に音楽院の教授からきたメールのその内容に俺たちの興味が注がれた。
それがこちらの内容。
①何曲か自分たちの楽曲or簡単なメロディーラインを彼らに送る
②その素材を元に生徒たちが楽曲のリアレンジを進める
③事前に生徒たちとメッセンジャーなどで進行状況などのやり取りする
④2月の渡航時にマスタークラスを実施し、そこで楽曲を仕上げる
⑤最終的にそれらの楽曲をRoue Warochのステージで披露する
異国の見ず知らずの音大生たちとリモートでアレンジを進めて現地のフェスティバルで披露するなんて、未体験な事で何だかよくわからないけど、とにかくワクワクする。楽しそう!!
という事で、それは是非やりましょう。と快諾させてもらった。
毎日がハードモード。がんばります pic.twitter.com/naVlt38ER3
— 谷川祐司(三味線) (@SyamisenistYuji) October 25, 2019
まずは彼らに聴いてもらう為のの楽曲データを送るために、YUJIとスタジオでレコーディングするところから我々はキックオフした。
レコーディングといってもアレンジしやすいようにBPMに沿って曲を録ることにだけ気を使えば良いので、セルフレコーディングですんなり終わった。
音楽院のプロジェクトでわざわざ日本の伝統楽器とのコラボを課題にするくらいだから、きっと現代的な曲ばかりではなく、伝統的な三味線を求めている可能性も十分にあるだろうと踏んで、念のためオリジナル3曲と民謡も同じく3曲送ることに相成った。
僕らが選んだ楽曲は以下の通りだ。
RUROUNI/THE SYAMISENIST(オリジナル)
HARE/THE SYAMISENIST(オリジナル)
BATTLER'S HIGH/THE SYAMISENIST(オリジナル)
ソーラン節/北海道民用
黒石よされ節/津軽民謡
津軽じょんがら節/津軽民謡
さて、どんな反応が、そしてアレンジが彼らの方から返ってくるのか楽しみに待つことにしよう!
という事で、早速スタジオのロビーで簡単に編集してギガファイルに収めた楽曲データを教授宛に送るのであった。
ちなみにその時に送った楽曲のデータ現物はこちら!今回HAREを特別公開!
(それにしてもnoteの機能奥深い、、!)
この曲がフランスの学生たちによってどんな風に変化を遂げるのか、、、!
次回の投稿を楽しみにしていてください!
ちなみにTHE SYAMISENISTバージョンのHAREは是非是非YOUTUBEでもお楽しみ下さい。(前半俺めっちゃ走ってるけど!苦笑)
第7章へと続く
寂空-JACK- #収束後のより良い世界を願って