『英文解釈クラシック』を読み込む
『英文解釈クラシック』は以前紹介した英文解釈の問題集です。駿台予備校の久保田智大先生が書いている本です。
noteの閲覧数が未だに増えているということは,外部からのアクセスだと考えられるので,注目されている1冊なのだと思います。
こちらの本をようやく読み込み始めました。名文が選ばれているので,音読すればするほど深みを感じます。私は現在,1つの英文を暗唱するまで音読していますが,読めば読むほど,つながりが見え,筆者の冠詞や語彙のチョイスの意図が見え,良い文だと実感します。表現の幅も広がります。たとえば,最初に取り上げられているのは,イソップ物語の『年老いたライオンとキツネ』から引用されているのですが,そこに,
And when they came to offer him their sympathy, he ate them up one by one.
とありました。病気のふりをしているライオンのところに,心配して人々が訪れます。そして,"offer him their sympathy" ということなので,「同情を提供する」から転じて「お見舞いにくる」と訳せます。「お見舞いにくる」というと,"visit … in the hospital" などが浮かびますが,"offer … one's sympathy" のような表現も文脈によっては使えるというのは,このような物語でなければ出会えないように思います。
『アメリカ口語教本』(アメ口)の音読のついての記事も上げましたが,『英文解釈クラシック』を暗唱するまで音読するのもいいと思います。
* 『英文解釈クラシック』の紹介記事はこちら☟