英語学習法〜リスニングの勉強法②
「リスニングの学習法〜理論から実践へ」です。基本編では,リスニングのどこで躓いているのかを明らかにし,何が足りないのかを見極めることが大切だと述べました。そして,読解力を伸ばさなければ,最終的には限界がくるということも述べました。
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今回は,具体的な訓練法について述べたいの思います。主として,「ディクテーション」「シャドーイング」の2つを取り上げます。
(1) ディクテーション
ディクテーションとは,聴き取ったものを書き取ることです。ディクテーションの目的は,「音声面の弱点を把握する」ことです。英語固有の音や,音の脱落・音のつながりの法則を学び,練習します。自分で発音できないものを聴き取ることはできません。ルールを知り,苦手なところを発見し,習得するためにディクテーションは行います。
リスニングや読解の教材を1からすべてディクテーションするのはあまり効率がいいとは言えません。「音」を習得するためなので.英語の音について体系的にまとめてある教材を使ってやるのがオススメです。
前回も紹介しましたが,やはり『英語リスニングの鬼100則』は音声の習得に最適です。音声学の知見に基づき,体系的に音声変化がまとめられていて,ディクテーションの練習もできるように作られています。
こちらもディクテーションにはオススメです。センター試験の過去問や共通テストの試行調査で正答率が低かったものを中心に載せてあります。
(2) シャドーイング
「シャドーイング」は,「耳」と「口」を使って,「音声」と「意味」を結びつける練習です。これはスクリプトを見ずに行ってください。流れてくる音声に1語か2語後れて,影のように続くようにして音読します。
シャドーイングには,2種類あります。「プロソディーシャドーイング」という「音」に焦点に当てたシャドーイングと,「コンテンツシャドーイング」という「意味」に焦点を当てたシャドーイングです。そして最終的には「音」と「意味」を結びつけるので,両方を意識してシャドーイングをすることになります。詳しくはPDF版をご覧下さい。
尚,できれば,シャドーイングをしているときに,自分の声を録音すると効果が倍増します。録音したものを聴き,どこで躓いているのか,どこが完璧なのかを知ることで,弱点克服につながります。
「いきなりシャドーイングは厳しい」のであれば,最初はオーバーラッピングから始めましょう。「スクリプトを見ずにやる」のがシャドーイング,「スクリプトを見ながらやる」のがオーバーラッピングです。徐々にスクリプトという補助輪が外れるように最後まで頑張りましょう。
シャドーイングの練習には,リスニングで使っている教材や,読解で扱った教材(もちろんCD付きのやつだけですが…)が素材になります。いちおこんなのもあるので,念のため紹介をします。
ディクテーション,2段階のシャドーイングの練習ができるだけでなく,音声変化に関する情報も丁寧に説明されています。
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PDFには他の練習用の教材の紹介と,ここでまとめたものに+αの情報を加えていますので,興味がある方はご覧下さい。
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