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石楠花荘日記

しばらく石楠花荘しゃくなげそうに帰っていた。
noteに移り住む前にずっと書いていた「石楠花荘」という日記がある。

どうもあちらの方が、読み返しもしないでツラツラ書けるような気がして、ツラツラと書いてきてはnoteに戻ってまた帰って、行ったり来たりを繰り返していた。
一時、同じ内容をどっちにもupしていた時期もあったのだが、それはちょっとズルな気がして、
「あっちは下書き、こっちは清書」とか「そのうちnote1つにしよかー」とかいろいろ考えながら、まだ向こうが消えないので時々帰る。


石楠花荘というのは、2000年代の初め頃(1990年代の終わりだったかもしれない)に、70年代の深夜放送「たむたむたいむ」の人気DJで作詞家、放送作家、『涙をこえて』の作詞者でもある、かぜ耕士さんのサイト内に作られたアパートメント型の日記コーナーだった。

かぜさんがアパートの大家さんで、不動産屋さんはさとなおさん(Webたむたむたいむを作った人。かぜさんのラジオの元リスナー)。
現在のさとなおさんは↓

恵比寿でバーを開いたりされている。


当時、さとなおさんから、石楠花荘の部屋への入り方や模様替えの仕方も丁寧に教わり、私は1番最後の店子たなことして25号室に入居し、2004年の秋からそこで日記を書いていた。

その頃の店子には、知草庵さんや阿鬼羅さん、エゾ三毛猫さん、みんちゃん…が居らして、私がまだ居なかった時の満室な最盛期よりはひっそりとしていたけれど、みなさんそれぞれに個性的な表札を掲げた部屋で、日記をマメに書いていた。

2020年かぜさん亡き後、そのサイトも丸ごと消えてしまったのだけど、何故か「石楠花荘日記」と「カフェ・センチメント」というBBSだけが宙に浮かぶようにして今も残っている。
もちろん正面玄関はもう無いので、滅多に誰も辿り着けない。検索という「どこでもドア」で行くしかない。

私はどこでもドアで運良く自分の部屋に戻れ、鍵も持っているので中にも入れたが、アパート自体が宙ぶらりんで、それも時々消えてしまったことがあって、
その間にnoteへ引越して来た。

もう完全に引越してしまってもいいんだけど…
まだ何とか残っている秘密基地みたいなその場所で、いつ消えちゃってもいいようなことを時々ひとりごちて書いたら、ラジオに投稿したハガキみたいにかぜさんに届いてまた読んでくれるかも!??

なんて思いながら、まだ繋がっていたい。ふむ。