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MCはリアルな事と、映画のようなフィクションの要素をRAPする事も重要。

みなさん今晩は。木曜日の夜はいかがお過ごしでしょうか?
朝晩がようやく秋風になって来ました。
いきなり風邪などひかないようにご自愛ください。
では今宵もHIPHOP行きましょう!

先ずは見出しから

リアルとフィクションの融合:MCが描く多層的なRAPの世界

いきなり何か強烈な見出しですが、お付き合いください。

ヒップホップ文化において、
MCの役割は単にリズムに乗って言葉を並べることではありません。

それは、リスナーを自分の世界へと引き込み、
彼らに新たな視点を提供することです。

そんなMCのスキルの中でも、
リアルな経験と映画のようなフィクションの要素を使い分け、
巧みに融合させることが、
より多層的で奥深いRAPを作り出す鍵となります。

リアルな経験の力


リアルな経験をベースにしたRAPは、
リスナーとの共感を生み出す大きな力を持っています。

ストリートでの経験、
社会的な不満、個人的な苦悩や成功といった現実の物語は、
MCがリスナーと直接的に心を通わせる手段です。

特にヒップホップは、社会問題をテーマにしていることが多く、
昨日のブログでも書きましたが、
歴史的に抑圧されてきた人々の声を代弁する音楽として発展してきました。

自分自身のリアルなストーリーを語ることで、
MCはリスナーに「この人は自分と同じような経験をしているんだ」という親近感や信頼感を与えることができます。

この「リアルさ」はヒップホップの真髄とも言え、
MCの個性を際立たせるものです。
以上はリアルな経験や実際に遭遇した事などの話。

フィクションの力

一方で、MCは映画のようなフィクションの要素を使い、
現実とは異なる世界を描くことも求められます。

フィクションは、物語にドラマチックな緊張感や驚き、
想像力を与えることで、リスナーに日常の枠を超えた体験を提供するツールです。

音楽はその本質においてエンターテインメントであり、
MCはその世界でストーリーテラーとしての役割も果たしています。

例えば、Kendrick Lamarが『good kid, m.A.A.d city』で描いた物語は、
自身の体験を基にしながらも、
まるで映画を見ているかのような展開を取り入れ、
フィクションの要素を巧みに織り交ぜています。

彼のリリックは現実を映し出す鏡でありながら、
同時にその枠を超えてリスナーを想像の旅へと誘います。
素晴らしいセンスを持つMCです。

リアルとフィクションのバランス


MCにとって重要なのは、
このリアルとフィクションのバランスをいかにうまく取るかです。

リスナーに共感されるリアルな部分を失わずに、
フィクションを用いてより大きなテーマやメッセージを伝えることができるMCは、一層多様なリスナー層を魅了することができます。

リアルなストーリーだけでは、時に表現が限定的になり、
リスナーの期待を超えることが難しくなるかもしれません。

逆に、フィクションだけに頼ると、
現実感が失われ、MCとしての信頼感が薄れる可能性もあります。

そのため、MCは自分の人生経験を基にしつつ、
想像力を駆使して物語を作り上げ、
リスナーに新たな視点や感動を提供する必要があります。

まとめ


MCとして、
リアルな経験と映画のようなフィクションの要素を取り入れることは、
単なるラップの技術ではなく、
リスナーとの深い対話を生むための方法です。

現実の痛みや喜びを共有しつつ、
リスナーを別の世界へと誘う。

そのバランスを巧みに保つことで、MCは多層的で力強いRAPを作り出し、
自らの存在感を際立たせることができるのです。

リアルとフィクション、その両方を巧みに操るMCが、
ヒップホップの未来を担っていくのです。とか断定してみる!

俺がHIPHOPじゃ!

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ではこの辺で。

明日もいい日や。なまんだぶ。合掌
1LOW   釋一承  HIPHOP寺館長
ZULU NATION JAPAN


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