HIPHOP文化において、今日RAPPERと呼ばれる者を表す用語はMCであった。
みなさん今晩は。いよいよ秋らしくなって参りましたが、今日の
東京は30度オーバー!
真夏やんけ!!
といううわけで、今夜はHIPHOPでもメインにあたるMC
について探究します。
では見出しから、
序章:RAPPERとMCの違いとは何か
ヒップホップ文化のなかで、
「RAPPER」という言葉は広く使われており、
ビートに乗せて言葉を操るアーティストを指します。
しかし、そのルーツをたどると、
彼らはかつて「MC(Master of Ceremonies)」と呼ばれていました。
MCは単にラップをするだけでなく、
パーティーやイベントを盛り上げ、
観客を引き込む司会者の役割を果たしていました。
この記事では、MCという言葉の歴史的な背景と、今日のRAPPERに至るまでの変遷について掘り下げていきます。
何かワクワクします!
1. MCの起源と役割の変遷
MCはヒップホップの草創期、
特に1970年代のニューヨークのサウスブロンクスで誕生しました。
DJが音楽を提供し、MCはその音楽を盛り上げるための「口上役」として登場しました。
最初期のMCは、観客とやり取りをしながら、
DJがかけるビートに合わせてリズムに乗った言葉を即興で紡ぎました。
MCの役割は、単に曲を紹介するだけでなく、
場の空気を作り、パーティーのエネルギーを高めることにありました。
当時のMCは、
「話すこと」で観客との一体感を生み出し、
ラップという形でその技術を発展させていきました。
この初期の段階では、MCはあくまでDJのサポート的な役割が強調されていましたが、
次第に自らのリリックを通じて独自の表現をする存在へと成長していきました。
2. RAPPERの誕生:言葉から自己表現へ
1980年代に入り、
ラップミュージックがより広範に認知されるようになると、
MCは新たな役割を果たすようになります。
MCたちは、単なるイベントの盛り上げ役ではなく、
自らのリリックに社会的なメッセージや個人的な経験を込めて、
アーティストとしての地位を確立していきました。
ここで、「MC」と呼ばれていた彼らは「RAPPER」として広く知られるようになり、ラップミュージックの中心的な存在になっていきました。
RAPPERは、詩的な表現を通じて自己を語り、
観客とつながる能力を持つアーティストとして発展していきました。
ビートの上での言葉の遊びやフローは、
単なる技術ではなく、
個人の思想や感情を伝えるための重要な手段となり、
MCが持っていた「話す」技術は、より芸術的なラップパフォーマンスへと進化していったのです。
3. 現代におけるMCの意義
今日のRAPPERは、
ただの音楽パフォーマーではありません。
彼らは社会の声を代弁し、
自分の経験や信念をリリックに込めて語る詩人でもあります。
しかし、「MC」としてのルーツは今も根強く残っており、
ライブパフォーマンスや即興ラップ(フリースタイル)の場面で特にそのスキルが発揮されます。
MCの伝統は、観客との直接的なコミュニケーションや、
その場の空気を読みながら即興で対応する能力にあります。
現代のMCたちは、
単なるリリックの語り手ではなく、
シーン全体を動かすエネルギーを持っています。
彼らは、ライブパフォーマンスで場を盛り上げるだけでなく、
社会的な問題に対するメッセージをリリックに込め、
多くのリスナーに影響を与えることが期待されています。
こうした姿勢は、ヒップホップが単なる音楽の枠を超え、
文化そのものとして成長してきた証拠と言えるでしょう。
4. MCから学ぶヒップホップの本質
MCという概念には、
ヒップホップ文化の本質が詰まっています。
それは単に音楽を披露することではなく、
言葉を通じて社会にインパクトを与え、
人々をつなげることです。
ヒップホップは、特に都市の若者たちにとって、
自分の声を表現するための手段であり、
社会や政治に対するメッセージをリリックに乗せることが、
MCの最も重要な役割の一つでした。
MCのルーツに立ち返ると、
単なる音楽の一形態を超えて、
自己表現と社会的な意識が深く結びついていることがわかります。
今日のRAPPERたちが持つMCとしてのスピリットは、
個々の声を届けるための最も純粋な形であり、
その伝統はこれからも受け継がれていくでしょう。
結論:RAPPERとMC、その共存と未来
MCとRAPPERという言葉には、
単なる「ラップをする人」を超えた歴史的な背景と意味が込められています。
MCが築き上げてきた「言葉の力」は、RAPPERとしての自己表現やアーティストとしての役割に引き継がれ、
現代のヒップホップ文化を形作っています。
今後も、MCという言葉のスピリットが、
ヒップホップの中でどのように進化し続けるかを注目していきたいものです。
現代のRAPPERたちは、
MCとしてのルーツを忘れることなく、
新しい形で自己表現を追求し続けることでしょう。
そして、彼らが社会に与える影響力は、
今後もますます大きくなると期待されます。
このブログを通じて、
MCとRAPPERの違いや、
ヒップホップ文化におけるその役割の重要性が理解しやすくなったのではないでしょうか。いかがですか?
読者がヒップホップの歴史と現代のシーンをより深く知るきっかけになることを願っていますし、
もっと深く興味を持ってもらえたらと考えます。
今日はこの辺で、
明日もいい日や、なまんだぶ。合掌
1LOW 釋一承 HIPHOP寺館長
ZULU NATION JAPAN