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人の心はコロコロと変わり行くもの。

みなさん今晩は。
やっと秋らしくなったかな〜と感じるこの頃です。
いかがお過ごしでしょうか?

今日は心のすくいについて書いてみます。
お付き合いください。

先ずは見出しから。

心の移ろいと諸行無情:掴むのではなく、すくう知恵

人の心は、季節の移ろいのように常に変わり続けるものです。

気分、感情、価値観はその時々の状況や環境によって揺れ動き、
昨日の自分と今日の自分が同じであることは少ないでしょう。

まるで、風に揺れる木の葉や、流れる川の水のように、
心は絶えず変化し続けます。

仏教の教えである「諸行無常」は、まさにこの変化を表しています。

この世のあらゆる物事は無常であり、
永久に続くものなど存在しないという真理です。

人の心も例外ではなく、掴もうとすればするほど逃げていくものかもしれません。

心を掴むことの難しさ

私たちの多くは、
人との関係において相手の心を理解し、
できればその心を自分のものにしたいと考えます。

恋愛においても、友人関係においても、
相手がどう感じ、
どう考えているかを知ることは安心感をもたらします。

しかし、心というものは、
強く掴もうとすればするほど、砂のように指の間からこぼれ落ちていくものです。

それは、心が固定されたものではなく、
日々の経験や感情に左右されて変わりゆくものだからです。

例えば、
誰かが昨日まであなたに対して優しい態度を見せていたとしても、
今日は違う態度をとることがあります。

その瞬間、私たちは「なぜ?」と疑問を抱き、
不安や怒りを感じるかもしれません。

しかし、それは相手の心が単に変わっただけのこと。

変化することこそが心の本質であり、
私たちはその変化を受け入れなければならないのです。

諸行無常と心の変化


仏教の「諸行無常」という言葉は、
「すべてのものは変わり続ける」という教えです。

自然界も社会も、そして私たち自身も、
刻一刻と変わっていきます。

桜の花が美しく咲き誇るのも一瞬のことであり、
やがて散りゆく運命にあります。

同様に、人の心も一瞬一瞬で変化し続けます。

この無常の原理を理解することで、
私たちは心の変化に対して執着せず、
冷静に受け入れることができるようになるのです。

無常を理解することは、
心の不安や苦しみを和らげる大きな助けとなります。

変化を恐れるのではなく、
むしろその変化を自然なものとして受け入れ、
流れに身を任せることができれば、
余計な心の負担を不思議に減らすことができます。

たとえ相手の心がどのように変わろうとも、
それはその人の成長や環境の影響の一部であり、
決して「裏切り」や「不誠実」といった単純なものではないと理解できるのです。

掴むのではなく、すくう知恵


では、私たちはどのようにして他人の心に向き合えばよいのでしょうか?

答えは、「掴むのではなく、すくう」という知恵にあります。

強く握りしめると、
相手の心を見失うことが多いですが、
柔らかくすくうようにして相手の心に寄り添うことで、
その変化に対しても優しく対応することができるのです。

この「すくう」という考え方は、相手の心を尊重し、
自由にさせるという姿勢を意味します。

相手の感情や考えが変わることを恐れず、
その都度理解し、受け止める柔軟さを持つことが重要です。

例えば、相手が何か新しいことに興味を持ち始めた時や、
以前とは異なる意見を持つようになった時、
それを拒絶するのではなく、
優しくすくうように受け入れることが大切です。

この姿勢は、恋愛や友情だけでなく、
親子関係や職場の人間関係にも応用できます。

人は誰しも変わりますし、
成長する過程で新たな発見や価値観を得ることがあります。

私たちがそれを許容し、相手をすくい上げるように接することができれば、より豊かで深い関係を築くことができるでしょう。

自分の心もすくう


他人の心をすくうことだけでなく、
自分の心に対しても同じアプローチが求められます。
おもろいですよね〜。

私たちはしばしば、自分自身に対しても厳しくなりがちです。

「なぜこんなに気分が変わるのか」「どうしてあの時のような感情を持てないのか」と、
自分の心の変化に不安や苛立ちを感じることがあります。

しかし、自分の心もまた無常の一部であり、
日々の出来事や感情によって変わっていくものです。

自分の心を掴もうとするのではなく、
すくうように優しく扱うことで、
自己受容が進みます。

感情が揺れ動くのは自然なことであり、
それを無理に抑え込もうとするのではなく、
変化をそのまま受け入れることが心の安定をもたらします。

まとめ


心の移ろいと諸行無常の関係を理解することは、
私たちがより柔軟に人間関係を築き、
自分自身を受け入れる助けになります。

人の心は変わり続けるものであり、
それを無理に掴もうとするのではなく、
優しくすくい上げる知恵を持つことが重要です。

相手の心も、自分の心も、変化していくことを前提にし、
その変化を受け入れることで、
より穏やかな日常を過ごすことができるでしょう。

無常の真理を知り、心をすくうことができるようになれば、
私たちの人間関係はより豊かで、
そして穏やかなものへと変わっていくに違いありません。
仏教的な話も盛り込みましたが、いかがでしたでしょうか?

お役に立てたら幸いです。
ではこの辺で。

明日もいい日や。なまんだぶ合掌

1LOW   釋一承 HIPHOP寺館長
ZULU NATION JAPAN

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