合コンの楽しさとむなしさ
婚活時代、合コンには数えきれないほど行った。
毎回、今日こそは出会えると信じていた。
飲み会前にはいつもウキウキした。
いつも同じトイレで気合いのメイク。
変な顔してマツエクの向きを整え、グロスを塗ってチュパってして、トイレの鏡で一周回って最終チェック。
そしてチオビタを飲んで出陣する。
「男のハートをつかむ本」なるものに書いてあった法則を恥ずかしいくらいに実践した。
白のスカートをはき、男性の狩猟本能をかりたてるためにプラプラ動くピアスをつけ、クロスの法則で耳を触ってみる。
肉じゃがが得意です的なことを言ってみたり、笑顔で料理を取り分けて良い妻になりますアピールしたり、聞きたくもない「聴かせソング」に手拍子したりした。
そのうち色んなキャラクターを試すようになった。
純粋そうな清楚系、何でも知ってます系の大人女子、包容力あります的な母ちゃんキャラ。どれも情けなくなるほど効果がなかった(笑)
唯一、効果があるなと感じたのは、
「二次会に行かないこと」
本当はもっと話したいし、二次会行こうよ~の誘いに後ろ髪をひかれまくったけど、試しに帰ってみた事があった。
この時は教科書通り、後日お誘いがあった。結局縁はなかったけど。
いつもなんの収穫もなく、女友達とタクシーに乗り合わせて、割り勘で払って、バイバーイって笑顔でわかれる。真顔で家に帰って、たばこの匂いがついた臭い服にファブリーズして、メイクを落とし、すり減った自分にいつも悲しくなる。
そんなことの繰り返しだった。
「普通」の人が良いのになかなかいなかった。
今になってよく考えてみたら、私の理想とする人は「合コンに行かない人」だった!そもそも合コンに来ている時点でアウトなのに、その時には全く気づかずにすり減らし続けていた。
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