【日記】HUAWEI松山湖キャンパスで感じたアートシンキング
■HUAWEI松山湖キャンパスにびっくり
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HUAWEIはこの業界にいるボクからすると有名すぎる、大きすぎる企業だ。
でも、意外と「知らない」「聞いたことがあるけど…」という反応をする人も多い。
そんなHUAWEIは広東省東莞の松山湖という場所に巨大なキャンパスを持っている。
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この日、その松山湖キャンパスを訪問した。
「上海」や「深圳」にある事務所や研究所は何度も訪問しているが、ここは初めてだった。
「ディズニーランドのようだ」や「ほぼハウステンボスだ」といったうわさは耳にしていた。
「観光地になっている」という話も聞いていた。
それでも実際に行ってみると「なんだ、ここは?ほんとうに会社なのか?」と驚いた。
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ボクはこれまでにアメリカにあるMicrosoftやアマゾン、Google本社も訪れたことがある。
それらも贅沢な土地の使い方、設備の充実度でびっくりしたものだった。
ただ、このHUAWEI松山湖はそれら以上に大きなインパクトを感じた。
ボクにこれほどのインパクトを与える理由は何だろうか、考えてみた。
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理由の1つは、オフィスには見えない建物だ。
MicrosoftもAmazonもGoogleもいわゆるオフィスっぽい建物に入っていた。
ところが、HUAWEIはこの写真のように「お城」っぽいのだ。
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理由の2つめは、色とりどりの植物。
アメリカの会社にも植物は多かったけれど、緑がメインだった。
この写真のような、トロピカルな植物が茂っているので会社の雰囲気がないのだ。
もちろん、ここ東莞という街が南国の気候であることがこんなことを可能にしている。
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3つめの理由は、無駄が多いことだ。
Microsoftも広大な土地をぜいたくに使って、キャンパスと呼ばれていた。
ただ、建物と建物の間にあるスペースはグラウンドなど、何かに使えるスペースだった。
しかしHUAWEIの敷地内は無駄なスペースがめちゃくちゃ多かった。
全く合理的ではないのだ。
そして、この「ムダ」こそが、いまのビジネスシーンで求められているものと気付いた。
いわゆる「アートシンキング」だと思った。