【日記】2021-04-08:1on1を上手くやるにはユーモアセンスも大切
■企業は「事業」と「組織」の両輪で進んでいる
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日本本社側で4月1日から課長に昇進した部下に対して動機付けのミーティングを行った。
3月中にボクの上司からその課長に対して実施してもらう予定だった。
中国からのオンラインでやるよりも、リアルで話した方が良いと思ったからだ。
でも4月に入っても実施されていないことが分かった。
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上司になんでやっていないのかを慌てて確認した。
え?なんでやる必要あるの?降格じゃなくて昇格だよ?
給料が増える良い話だし、わざわざやる必要ないでしょ?
これが上司からボクへの回答だった。
これに対して、2つの点で不満を感じた。
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1つ目は「やる」と言った以上やって欲しかった、ということ。
やるつもりがなければそう言って欲しかった。
それならば、オンラインであってもボクがやる。
これって、仕事の基本の「き」だと思う。
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2つ目は「昇格=給料アップ」としか捉えていないこと。
昇進したその瞬間こそが
「課長とは何をするポジションか?」を考える一番の機会
「課長だからこれをやって欲しい」と意識付けできるたった一度の機会
と考えている。
その機会を部下に与えないことは上司として大きな罪を犯していると思う。
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大急ぎで資料を作ってWebでMTGを行った。
一番伝えたかったのは
企業は「事業」と「組織」の両輪で進んでいる。
だから、どちらかが大きかったり小さかったりするとまっすぐ進めない。
両方のバランスが大事。
ということ。
これは参加しているオンラインコミュニティで教えてもらったこと。
この「新課長くん」は優秀で部下育成の大切さはすぐに理解してくれた。
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加えて「Be Scrappy」の気持ちで仕事をして欲しいとお願いした。
「新課長くん」は優秀だけど、慎重派。
まずは事前の作戦とか体制を整えることを重視してなかなかチャレンジしない。
だから、彼の大好きなGoogleで合言葉として使われているらしい言葉を伝えた。
意味は
まずはちゃんとしたものでなくても良い。
とにかくやってみる。
というもの。
「チャレンジ」とか「高速PDCA」という言葉を使うよりも響いたようだった。
彼の「好きなこと」を事前にリサーチしてこの言葉を選んだことが勝利のポイント。
■1on1を成功させるためのユーモアセンス
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午後は「新課長くん」の部下に対して1on1を実施した。
いつも通り
「この時間はあなたの好きなように使って下さい。報告でも相談でも壁打ちでもOK。会社のことでもプライベートな内容でもOK。」
という言葉からスタート。
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すると彼は「プライベートの悩みはありません」と案件の話を始めた。
否定せずに聞いていたけど、延々と案件の進捗に関する話が続いた。
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ボクとの信頼関係ができていなから仕事の話以外はしたくないのか?
それとも、本当に今は仕事のことしか頭の中にないのか?
と考えながら聞いていた。
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Webカメラ越しに見る彼の目は少しおどおどしていた。
だから、きっとボクとの信頼関係が築けていないことが問題と考えた。
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冗談を交えながら、なんとか遠回しに彼の目標を聞き出した。
すると、韓国に事務所(出張所)を作りたいという目標を持っていることが分かった。
同時に、本当に仕事のことで頭がいっぱいな子なんだな、と感じた。
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結果的に、もっと彼の「好きなこと」をリサーチする必要を感じた1on1になった。
同時に、ボクのユーモアのセンスを磨く必要も感じた。
1on1を成功させる1つの要因として、
聞き手がユーモアをうまく使って話しやすい環境を作ること
があったことを思い出したからだ。
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