リヴァプール移籍市場大予想【放出編】
前回の補強編に引き続き放出編。放出した方がチームにも選手にもいいのでは…?という人たちを個人的にまとめました。主観マシマシなのでもし好きな選手がいたらごめんね……殴らないで……。
・今夏最大のキモ?
どちらかと言うとネガティブな話題ということにされがちな選手の放出ですが、健全にチームのサイクルを回す為には必要なことでもあります。
特に今のリヴァプールは、一時代を築き終わってそろそろ世代交代が見えてくる時期でもあります。今シーズンの悪夢の怪我人ラッシュで露呈したスタメンと控えの差を埋めるための補強資金や、分不相応な給料を節約する必要があります。また、昨シーズンのコロナ禍で冷え込んだ移籍市場で「売り損ねた」選手達もいて、今夏の市場、放出はある意味補強より重要かもしれません。
違うチームに行きそう、あるいは放出すべきだ、という人たち。放出した方がいいんじゃないかな〜と個人的に思っている順に並んでいます。
・移籍確定的
ほぼいなくなってしまうことが確定の人。
今までお疲れ様。ありがとう!
・ジニ・ワイナルドゥム
クラブ退団が残念ながら確定的。契約年数などで折り合わなかった模様。フリー移籍ということもあり、バルセロナ、バイエルン、PSGなど多くのビッククラブが関心を示していたが、結局昨夏も噂に上がっていたバルセロナへの移籍が決定的。
リヴァプール躍進の功労者で、給与面の待遇は好条件とは言えなかったこともあり、キャリア晩年を幸せに過ごして欲しい。
・オザン・カバク
今冬シャルケからローン移籍した20歳のトルコ人CB。スタメン級CBが全滅するという前代未聞の危機的状況の中やってきて、ほとんど適応期間もなしにプレミア、CLを戦い抜いたまさに救世主。しかし、RBライプツィヒのCBコナテを獲得することが濃厚になっており、カバクについている買取OPは行使されない見込みだ。
リヴァプールは本命候補のコナテを獲得でき、シャルケも買取OPの価格18M€より高い値段でカバクを売ることができるので、感情面を抜きにすればWin-Winな取引だと言えよう。感情面を抜きにすれば……。
カバクももしリヴァプールに残留したとしても現状では3番手か4番手の位置で、継続して試合に出られるわけではない。カバクもより出場機会の多いクラブへ行けるという意味では悪くはない。心情的にどうかは定かではないが……。
えっ、お前補強編では残留確定的って言ってなかったかって?
うるせ~~~~~~~!!!!!!!知らね~~~~~~!!!!!!
追記:買取OPが行使されないことが決定的に。グッバイカバク、君のことは忘れないよ……。
・放出必要度、確率高
もうトップチームではちょっと厳しいかな……という人たち、あるいは、環境を変えた方が良さそう、という人たち。ここら辺の人たちをどれだけ放出できるかで夏の補強資金も決まってきそう。
・マルコ・グルイッチ
ポルトにレンタル中の24歳セルビア人MF。ポルトでは絶対的な選手ではないものの、それなりに試合に出て貢献している模様。
放出すべき理由は単純な実力不足。サイズこそ大きいものの、それ以外にそれといった武器がなく、守備的MFとしてはファビーニョという大きな壁がある。年齢的にもそろそろどこかに腰を落ち着けたい所で、現在のレンタル先であるポルトのスタイルはグルイッチに合っているのではないだろうか。
ポルトが15M€ほどで買い取るという話も出ており、放出するのがベターな判断になるだろう。
・ハリー・ウィルソン
カーディフにローン中の24歳。
利き足の精度は非常に高いが、それ以外はいまいちで、リヴァプールのスカッドに食い込んでこれる選手ではない。どこかに腰を落ち着けるのが双方に取っていい判断だろう。
もともとローンされていたボーンマス、現在のローン先カーディフなどが候補か。ビッククラブの器ではないものの、プレミアでも十分にやれる実力はあると思うので、彼の今後に期待したい。
・ナビ・ケイタ
今夏最重要放出候補者。ここが不良債権になるかどうかの瀬戸際だろう。
60M€ほどで入団したもののここまで安定して活躍できておらず、この先も計算できる戦力になりうるとは思えない。
なんといっても稼働率が悪く、給与分の出場時間を得れているとは言えない。また戦術面でもチームに馴染み切っておらず、存在が消えることもしばしば。
二枚三枚と交わせるドリブルからはポテンシャルを感じるが、はっきり言ってそれだけである。
頻発する怪我はプレミアの異常なフィジカル強度も関係していると思われ、彼のキャリアのためにも環境を変えるべきだろう。
アトレティコ、クリスタルパレスなどの噂がある。
・ディボック・オリギ
CL優勝の立役者であり、現在の戦力外。
何度か途中出場したものの、インパクトあるプレーは見せれていない。
正直サッカーに対するモチベーションがあるのかどうかすら怪しく、放出できるなら今すぐにするべき選手なのだが、そもそも買い手がつかない。
もともと将来を期待されていただけに、復活してほしいところだが……。
・ジェルダン・シャキリ
本人が移籍を希望しているとされる。現状適正ポジションが無く、また怪我に泣かされて出場試合を減らしている。
今季はIHでの起用が増えているが、守備面に難があり、定着するまでには至っていない。
今のリヴァプールでは起用する機会が限定的で、年齢もベテランに差し掛かるため、出場機会を求めて移籍するのは自然な判断だろう。
移籍金は15M€ほどか。
・オックスレイド・チェンバレン
28歳のイングランド人MF。今季は怪我の影響もあり出場機会が減っている。持ち味であるドリブルはスペースのある状況では存分に活躍できるが、最近は引いて守られることも多くなり、また守備面でほかのMFにやや劣るため、使いどころが限定的になりがち。
ただ、スピードを生かしてWGの控えを務めることができたり、最近はCFとして途中出場し得点を挙げるなど、シャキリやケイタよりはレパートリーが多い選手でもある。怪我がちなのはマイナスポイントだが、スーパーサブやカップ戦要員としては十分すぎるほどのレベルの選手ではあるし、加えてホームグロウン枠なことも大きい。
ウエストハムなどが関心を示しているとされ、20Мほどの売却益が見込める。ただ、焦って安売りする必要はないだろう。
・ナサニエル・フィリップス
今シーズンの救世主。スタメン級CB全滅の悪夢に見舞われたリヴァプールで奮闘し、気迫の篭ったプレーでファンの心を掴んだ。
ただ、やはりあくまで臨時の代役で、このままスタメンに定着できるかというと厳しい。空中戦の強さは光るものがあるが、総じて粗削りであり、判断や対人守備で危うい場面も多い。何よりスピードがなく、戦術上ハイラインを敷くリヴァプールで裏抜けに対するカバーリングができないのは致命的だ。
生え抜きのCBがトップチームに定着する、というストーリーにはロマンを感じるが、市場価格的にも今が売り時だろう。バーンリー行きの噂がある。移籍金は15M ~20M€ほどになるだろう。
ただ、本人は控えに甘んじても構わないとも話している。アカデミーからの叩き上げが、チームに残留することは出来るだろうか。
・南野拓実
言わずと知れた日本代表選手。
ただ、トップチームで完全に居場所を確保することができておらず、冬にはサウサンプトンにローン移籍した。
サウサンプトンでも自らのタスクはきっちり遂行したものの、大きなインパクトを残したとは言えない成績。
おそらくリヴァプールに戻ってくることとなるだろうが、オファーしだいでは放出の可能性もある。
身体能力の低さとオンザボール時の物足りなさは根深い問題であり、スタメン奪取はあまりにも高い壁だ。ユーティリティプレイヤーとしてバックアッパーになるなどして、居場所を確保する必要がある。
勝負するなら中盤、IHが一番勝ち目があるか。周りを生かす献身的なオフザボールと執拗なプレッシングは間違いなく武器だ。それでもライバルは皆ワールドクラスであり、今夏の補強次第ではさらにライバルが増える可能性がある。
継続的に試合に出たいなら、移籍志望すべきだろう。セビージャなどが関心を持っているとされる。
・放出要検討
・ジョエル・マティプ
とんでもなく怪我が多いが、出場すれば間違いなしのワールドクラスという扱いに困るCB。とにかく気が付いたらどこか痛めているので、計算できる戦力とは到底言えない。ただ、そのプレーの質はやはり魅力的で、ファンダイクとの相性もいい。
また、怪我がちの上に30歳という年齢もあり、放出するかどうか以前に買い手が付きにくい。
放出の可否は、買い手が見つかってからかもしれない。
・サディオ・マネ
あまりにも時期尚早かもしれないが、ひょっとすると旬を過ぎてしまったのかもしれない。今シーズン終盤のプレーは、そう感じてしまうようなものだった。少なくとも、プレースタイル的に肉体の衰えがプレーの質の低下に直結するタイプであることは間違いない。
多少衰えたとしてもワールドクラスのWGであることは変わらないし、リヴァプールに多くのタイトルをもたらした功労者ではあるのだが……。
あのスリートップもそろそろ解散するべき時期にきているかもしれない。ただし、買い手がつくかどうかはまた別問題だが。マネの移籍金を払えるクラブは世界中探しても5つとないだろう。
最終盤にはややパフォーマンスも回復したような傾向を見せていた。杞憂であればそれに越したことはない。
・死守
放出の噂が度々上がるが、放出すべきではない選手。出したらダメ、ゼッタイ。
・モハメド・サラー
スリートップの中で最も移籍の噂が絶えない選手。プレミアリーグで毎年20近いゴールを挙げているストライカーであり、替えの聞かないリヴァプールのエース。
点が取れない時期は批判されがちだが、彼の得点に救われた試合は数知れず。ストライカーでなくとも、ローマ時代そうだったようにチャンスメイクもこなすことができ、相手を背負ってポストプレーできるフィジカルもある。おまけに怪我による離脱もほとんどない。
まさしく世界最高のWGであり、また器用で息の長い選手になるだろう。
PSGなどが興味を持っているという報道があるが、定かではない。移籍の噂が多いのは代理人がやや曲者であることも関係しているはず。
ぜひリヴァプールでレジェンドになってほしい選手だ。