車のガラスコーティングは何故シミになりやすいの?①
こんにちは。
カーコーティング専門店しゃかりき
代表丹下です。
私は、コーティング業界に24年間
従事しております。
我々専門店も一般の方も
ガラスコーティングのシミに
悩んだ事があると思います。
あれ?
プロもガラスコーティングのシミに悩む?
ビックリしました?
そーなんです!
専門店のプロも一般の
お客様と同じ様に
ガラスコーティングのシミに
悩み、シミになりにくい商品
などを日々探求しているのです。
何万種類とある
ボディーコーティングですが
粗悪な商品も多く
使ってみる、同業から教えてもらう
など試行錯誤の日々なんです。
知名度の高いコーティングが
高性能とは言えず・・・
では何故水シミは
固着しやすいのか?
その前に
コーティングの特徴などを理解ください。
車を購入する際や、ガソリンスタンドなどで目にする
「ボディコーティング」。
風雨などのダメージから車を守る
ためにあるのがコーティングですが、
耐用年数の長さや、査定の面でも
有利になることから、
近年その需要が高まっています。
「ボディコーティング」
について解説します。
◆ワックスからコーティングの時代へ
従来、車のお手入れというと
「ワックスがけ」
を想像されることが多いと思います。
ワックスは植物性の油脂が主成分で
水性が高く、
「キズを目立たなくする」
「艶を出す」
という点でとても
優遇されてきました。
しかし、汚れやすく、
熱や雨などにも弱く、
洗車や太陽・エンジンの熱で
落ちてしまうなど
課題も多く、
時代の流れと共に進化を続け、
ワックスに替わる方法として
「ボディコーティング」が
台頭してきました。
ボディコーティングとは、
その名の通り、
ボディ(=自動車塗装表面)を
樹脂等でコーティング(=薄い膜をつくる)
するということ。
単にピカピカに
輝かせるのではなく、
キズや汚れをつきにくくする、
それがボディコーティングの
本当の役割なのです。
現在では、
一時的な光沢性(ツヤ)や
撥水性(水弾き)を得るものを
ワックスと呼び、
シャンプー等による洗車でも
剥れない耐久性の高いものは、
ボディコーティングと呼ばれています。
◆ボディを傷めるさまざまな要因
〈要因1〉糞害
酸性の鳥の糞が塗装に
付着してしまうと、
たとえコーティング処理されていても
塗装膜まで浸透し、
酸化・腐食してしまうことがあります。
〈要因2〉イオンデポジット
ボディに付着した水滴が蒸発する際に、
雨の汚れや水道水のカルキなどが塗装に
固着してできる白い輪状のシミ。
〈要因3〉ウォータースポット
ボディ上にある水滴がレンズ効果となり、
虫眼鏡のように日光を集めて
塗装を傷めてしまいます。
また塗装密度の低い車に起きやすい
傾向もあります。
(HONDA・SUBARU・SUZUKI)etc
◆コーティングの種類
ボディコーティングには、
たくさんの種類があります。
大きく分類すると、油脂系、
樹脂系、ガラス系となります。
〈油脂系コーティング〉
油脂とは、油です。
つまり油を塗って水をはじき、
コーティングにしたものです。
ワックスと一部の
ポリマーが油脂系になります。
水は油と混ざらないという
性質を利用したもので、
非常に施工が簡単なことがメリット。
逆に、雨で流れたり、
非常に早く劣化してしまうこともあります。
〈樹脂系コーティング〉
樹脂系とは、
高分子化合物を塗布するもので、
イオン結合や分子結合により
密着させます。
いわゆるポリマーやフッ素系、
ガラス系 の一部が樹脂系になります。
比較的安価に、
簡単な作業で光沢を作り出せます。
逆に、
長持ちしないことや、
ワックスと同じく劣化により
塗装にダメージを
与えてしまうものが多いこと
が デメリットです。
〈ガラス系コーティング〉
ガラスコーティングの元となる
ガラス繊維に、他の成分を混ぜたモノ
でコーティングをします。
後で記載するガラスコーティングとの違いは、
この他成分を混ぜた混合物だということ。
ガラスコーティングと比べると、
さまざまな面で劣ってしまうものの、
先に挙げた油脂系・樹脂系と比べると
効果が長期間持続します。
〈ガラスコーティング〉
ガラス特有の高い透明性を持った
被膜により、ボディーを守ります。
本物のガラスコーティングは、
とにかく長期間の持続が魅力。
しかし素人では施工が難しく、
外注費などのコストが掛かって
しまうのがデメリットです。
汚れやウォータースポットの
付着が少ないのが特徴です。
〈セラミックコーティング〉
セラミックコーティングは今のところ、
最高のボディコーティングと言われ、
近年また流行りが出てますが、
ガラスコーティング同様に
偽物も多く出回り
主成分が30%以上であれば
ナノセラミックを含有してなくても
セラミックコーティングと
表記出来るそうです。
コーティングの硬さが
期待出来るのが特徴です。
◆水のはじき方について
水のはじき方は大きく分けて2つあり、
撥水(水をはじく)ものと、
親水(水に馴染む)ものがあり、
水滴の接触角度(図1)
によって変化します。
〈撥水タイプ〉
撥水はしっかりと水をはじきます。
水分が小さな水玉になるのが特徴です。
油脂分が大量に含まれていることが多く、
その油脂分が劣化し塗装まで浸食、
さらには、ウォータースポットを
塗装により発生させることもあります。
〈親水タイプ〉
親水は、水をはじきません。
このボディ全体に広がる水が、
表面に付着した汚れを流していくため、
きれいな状態を維持できますが、
コーティングの効果が残っているのか
無くなっているのかに気づきにくい
という点があります。
以上、ボディーコーティングについて
理解いただけましたか?
コーティングの日頃のメンテは、
水洗い洗車のみで大丈夫という
謳い文句の商品が多くありますが、
中には水洗いでは落ちにくい
汚れもあるので、やはり日頃の
メンテナンスが重要になります。
コーティングの種類の優劣ではなく、
特性を良く理解して、
賢く選んで使用することが
何よりも大切です。
最近ではコーティングショップなどで
ハイクオリティーな
ガラスコーティングの
需要も高まっています。
自分でコーティングするのも良いですが、
我々プロショップの
扱うコーティングを
一度試してみてはいかがでしょうか?
プロ中のプロの仕上がりにきっと驚きますよ。
次回何故ガラスコーティングは
シミになりやすの?
を執筆いたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?