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R3年後期実技試験レポ(造形編)

ガイダンス編からの続きとなる今回は造形試験について書いていきます。

造形の試験教室は全部で7つほど。
教室に学校によくある机と椅子が5×4くらいで並んでいました。換気の為窓は少し開いていますが暖房が効いているのかあまり寒くはありません。私の席は右手一番後ろの席でした。
9時20分から説明があるとの事で、お手洗いを済ませてから机に色鉛筆と消しゴム・鉛筆削りをセッティング。机の右端に受験番号のシールが貼ってあり、その下に受験票を置く指示があったのですが意外な机の狭さに面食らいました。社会人になってある程度広さのあるデスクに慣れてしまっていたので、学校によくあるこのタイプの机がとても狭く感じました。自分も昔使っていたはずなのに…。
ちなみに他の方はスケッチブックに絵の練習をしたり、「ほいくえんのいちにち」を眺めたりしている中私は座ったままドキドキして過ごしていました。

9時20分になり説明開始。
携帯の電源を切る、不要なものは鞄にしまいコートと合わせて椅子の下のスペースに入れるよう指示がありました。ちなみに、私の前の席は空席でどうやら欠席の模様。
説明が終わると色鉛筆の下にタオルを敷いてよいか、鉛筆削りを使っていいか皆さん挙手して確認してもらっていました。(ペン立ての方が多かったです。色鉛筆ケースそのままの方もいらっしゃいました)私もタオル派だったので挙手して同じ様に確認してもらいました。持参したのは娘のヨダレを拭いていた無地のガーゼタオルです。柄物タオルの方々は「使えません」と試験官に言われていたので、タオル派の方は必ず無地のものを持参しましょう。タオルがないと机の上に直置きされた色鉛筆は転がってしまいます。

問題用紙とケント紙が配られます。
ケント紙の下の方に氏名・受験番号記入欄とシールを2枚貼る欄があります。そして描いた絵の採点欄も…。記入とシール貼りの指示がありましたがボールペンの持参を忘れた方は色鉛筆で描いて下さいと言われていました。
後から他の都道府県の受験者の話を聞いたところ、この作業はなんと試験開始後にアナウンスされた会場もあったようです。ただでさえ45分ギリギリなのに試験前に言ってほしいものです(私のところは試験前でした)

そして私のいる教室は廊下に一番近い場所で、人が出入りする度ドアがバタンバタン大きな音を立てていました。「集中出来ない…」と思っていたら他の受験者の方が試験官に申し出てくれてホッ…。しかし終了するまでドアの開閉音は鳴り続けました。途中「開閉は静かに」みたいな貼紙がされてたらしいですが意味なし。最終的にドア自体が紐で固定されて開けっ放しになったのは造形がとっくに終わった昼過ぎでした…。

そんなこんなで9時30分になり、試験開始。
二つ折りの問題用紙を開いて問題文を見たら目が点になりました。以下が私が受けた令和3年後期の造形問題です。


【事例】を読み、次の4つの条件をすべて満たして、解答用紙の枠内にその情景を描きなさい。 

【事例】 
H保育所の4歳児クラスの子どもたちは、園庭で色水遊びをしています。水の感触を楽しみながら、空き容器に色水を入れて並べてみたり、ジュースに見立てたり、色を混ぜるなどして、保育士と一緒に遊んでいます。 

〔条件〕 
1.容器を使って色水遊びを楽しんでいる様子を描くこと。 
2.園庭の色水遊びの様子が分かるように描くこと。 
3.子ども3名以上、保育士1名以上を描くこと。 
4.枠内全体を色鉛筆で着彩すること。


色水遊びというお題より2回連続園庭にびっくりしてしまいました。今までの出題から後期は「室内」だろうと思っていたからです(連続で園庭が出た事がなかった)
とは言え45分で何としてでも描ききらねばなりません。事例や条件で大事な所をまずは丸つけ。私は構図を枠外に描かない人なので下書きから始めます。
いつも通り右端に先生、そして真ん中に子供3人。4歳という年齢設定は私が一番苦手とするところです。幼さの残る3歳より大きいけど5歳ほどではない感じがまた難しい。
色水遊びについては私が子供の頃は公園に咲いている綺麗な花や山ぶどうみたいな実を水をはったバケツに入れて色を出す遊びでしたが、娘の園では違うようです。小さいドリンクボトルに絵の具を溶かした水や液体のりを入れて振ったりして、色の違いや混ざり方を楽しむ遊びと担任の先生に教えて頂きました。
その情景を思い出しながら実際に再現したのがこの絵です。

練習通り下書き5分、主線描き10分、色塗りと見直しで30分の時間配分です。
開始直後から鉛筆の音が響き、緊張からか思ったように手が動きませんでしたが必死で動かします。開始から少しして、面接官が回ってきてマスクをずらしての本人確認がありました。
鉛筆削りは不使用。主線用の茶色だけ2本持ってきましたが十分でした。
途中手に力が入り過ぎて色鉛筆吹っ飛ばし。使わない色だったので挙手して拾ってもらう事もしませんでした。

そして、終了2分前完成!
薄くなった主線を描き直したり、雑な色塗り部分を綺麗にしている間に終了の合図。
その後試験官がケント紙を集めて解散となりました。
時間配分はいつも通りのはずでしたが、やはり本番独特の雰囲気がありました。荷物をまとめて待機所に向かいフォロワーさんとお話ししてやっと「ああ、造形終わった〜」という気持ちになれました。

長くなりましたが次回、言語編です。

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