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改めて、自分のために書きなさい。

春が来るから冬を耐えられる。
死があればこそ生を生きられるのだ。
通り一遍の理屈よりも、矛盾を抱き締める。
行ったり来たりの懊悩を、いつか神に感謝したい。
私の文章を多少でも趣深くするのは、きっとこの苦しみゆえだったと糧にしたい。

「書かねば死ぬ期」が時々ある。
それをやっと抜けつつある。
読書する余裕が出てきたのがその証左。
アウトプット一辺倒だった頭に、新しいインプットを受け入れる余地。
泳いでなきゃ死ぬカツオ状態も、それはそれで暖かい嵐にもみくちゃにされるような、ある種の興があるんだけども。

秋冬は、意識して頑張ることをやめる。
ダイエットは休む。甘いものも我慢しない。運動、せいぜい散歩くらい。
見栄より向上心より、生命と精神の維持に重きを置く。
寒さ。しんしんと忍び寄る静けさにして、その圧倒。
寒冷期と睨み合う蛮勇は私にはない。いずれ春が来る希望にのみ身を委ねる。
それでも、いずれ降る雪はどうしても慕わしいのだ。不思議だな。

パン屋で豪遊した。さつまいもと小豆のパンがあんまり美味しくない。
季節ものだから、レギュラー商品じゃないから、慣れてないのかも。作り手か私が。
固めの生地をもぎもぎ噛んで、たっぷりのカフェオレで流し込む。
まあ。さつまいもだし。秋が来たっていう実感のため。と思うことにする。
あ、かぼちゃ餡のパンも買ってるわ。

濃密なほどの憂鬱は、それでも空っぽの冷蔵庫より遥かにマシだ。
誰も傷つけない虚しさより、挑みかかるほどの衝動が私に明日をくれる。
それはそうと、罪になる前に引き返します。きっとそうします。地獄の門はけして叩きません。
ピノキオに出てくるジミニー・クリケットみたいな、一寸の虫のように小さく、でも確かにそこにある良心に誓う。

noteの書き方思い出せねえなー!
だからいっそ新たに目指したのは、秋の夜長の厨二。
改めて、自分のために書きなさい。おう、そうするわ。

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