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紙の辞書が欲しい、と心が動く(国語辞典サーフィン)
私:土日、寒くて寒くて、インプットもアウトプットもできんかったな……。(大の字)
天使の声:でも本を一冊読み切ったじゃん。偉いじゃん。
私:そ、そうか。
天使の声:あと、なんだかんだnoteは毎日書き続けてるじゃん。偉いじゃん。
私:そ、そうかも。
でも、それ以外の創作まで手が回らなかったなー、って思っちゃうんだよ。
天使の声:お前は、三つあるチェックボックスの二つを埋めても、あと一つが埋まらないと言ってクヨクヨクヨクヨし続けるタイプだね。
私:ぐうの音も出ません。
天使の声:ありきたりなことを言うけど、あるものを見るのが吉だよ。
それができなきゃ悪魔の付け入る隙を作る一方だからね。
悪魔の声:呼んだ???
以上、心象風景ならぬ茶番をお見せしました。
最後におまけのように出てきた悪魔はその実、この土日ずっと張り付いておりました。
変幻自在なので睡魔と名を変えて私から離れず、冗談でなく12時間睡眠を連日もたらしてくれました。寝すぎだよお。過眠でちょっと頭痛いよ。
まあ、そも冬は生産力が落ちる季節、と心がけておくくらいがいい。それにしたって夏の倍の時間は寝ている事実に慄えつつ。
ここ1〜2年NHKラジオをよく聴いていて、中でも指折りのお気に入りが、サンキュータツオさんの「国語辞典サーフィン」という番組だ。
国語辞典はどれも同じように見えるかもしれませんが、実は作り手の思いにあふれ、それぞれの個性があります。 ネットサーフィンのごとく国語辞典を持ち換え、ページをめくりながら、知られざる辞典そのものの魅力や言葉の面白さなどをお届けします。知的好奇心を満たしてくれる番組です。
好きです。国語辞典への愛を感じます。そしてサービス精神があるのです。聴いててとても楽しい。私も紙の辞書をまた買おうかな、という気にさせてくれる。
そこへ先日、図書館でタツオさんが書かれた文庫を見つけました。「国語辞典の遊び方」という本。ブレない! 素敵! 迷わず手に取り、この土日でちょこちょことメモを取りながら読み切りました。
読了してまず「私、新明解国語辞典を買うわ……」と決めた。一時期、SNSでよく話題になってたよな。紹介されている語釈がどれも面白い。「読む辞書」として最適の一つかもしれない。
そしてタツオさんの推奨する通りに、「2冊目の辞書」も検討すると決めた。
私のように「文章をよく書く人」のために向いた辞書、というものもあるのだと知り、ええっそれもぜひ欲しい……! と俄然上向くテンション。
近く、大きな本屋へ行こう。
ああ。「欲しいもの」ってわかりやすくも明るい希望だよな。
財布の紐は程よく締めておくのがいいけど、この寒さの鬱々を癒してくれるなら必要な出費でもある。そして、「書くこと」に資する買い物なら尚更。
下向いてばかりいることもない、立春を過ぎたから暦の上では春なのだ。
七十二候によれば今は「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」。この雪の中で鳴くのだろうか……、と思いつつ、時々耳を澄ましてみる。