THIEAUDIO 「Prestige LTD」を購入したので感想・レビュー ~解像度オバケのハイエンドイヤホン~
買ってしまいました。THIEAUDIOから発売されている「Prestige LTD」。
お値段なんと190,000円超えのハイエンドイヤホンです。
購入から数か月、じっくり使い込んだのでざっくり感想を書いていきたいと思います。
製品概要
Prestige LTDは、Thieaudioから発売されているハイエンドイヤホンで、同社のフラグシップモデルとなっています。
以下は公表されているスペックです。
ドライバー構成4EST (Sonion) + 4BA(Sonion/Kwoles) + 1DD
周波数特性20 ‒ 80,000Hz
感度98dB@1kHz
インピーダンス22Ω
重量約50g(ケーブル・プラグ含む)
ケーブル22AWG 6N OCC、グラフェン銀メッキリッツケーブル
入力端子2.5 / 3.5 / 4.4mm
プラグイヤホン接続0.78mm 2pin
合計9ドライバーのハイブリッド型ドライバーの構成となっています。
音圧感度とインピーダンス的には少し鳴らしにくい部類のイヤホンです。
ハウジングは少し大きめですが、装着感は非常に良いです。イヤーピースは普段より1サイズ小さい物を検討しても良いかもしれません。
また、公式サイトに記載の通り、以下の付属品が付属しています。
・銀メッキリッツモジュラーケーブル、プラグ3種付き(2.5/3.5/4.4mm 端子)
・シリコンイヤーピース3 ペア(SML 各1 ペア)
・フォームイヤーピース3 ペア(SML 各1 ペア)
・キャリーケース
どれも品質面で不満のないラインナップになっています。特に3種のプラグ端子は非常にありがたいです。
イヤーピースは交換するとかなり音質の変化を感じられたので、カスタマイズはここから試すのがおススメです。
音質
PCにK9AKMをDAC/ヘッドフォンアンプとして接続し視聴しています。
音の傾向としてはフラットなモニター系で、とにかく解像度が高いのが特徴です。
制作、録音時の音をそのまま引き出し、音源に含まれる音すべてが聞き取れるような解像度の高さです。
随所で語られていますが特に高音の解像度は素晴らしく、音の粒立ちやヴォーカルの余韻が最高に良いです。
かと言って中音や低音が弱いということも無く、かっちりと解像度高く鳴らしてくれるため迫力が出ていて、高音に負けず、全体的にフラットな帯域を実現しています。
音の分離感も非常によく情報量は多いですが、クリアに鳴らしてくれるので聞き疲れもしにくいです。
総じてとにかく解像度と分離感が素晴らしく弱い帯域が無いため、曲が持つ魅力や雰囲気をありのまま引き出してくれるイヤホンと言えます。
極端な色付けをせずに音源をそのまま鳴らすようなイヤホンのため、力を引き出すためにはそれ相応の上流も必要となる点は注意です。
カスタマイズ(イヤーピース)
イヤーピースの交換でガラッと音質が変わり、非常に楽しいです。
普段聞くジャンルや好きな傾向に合わせて、自分にとってのベストマッチなイヤーピースを探してみてほしいです。
Pentaconn COREIR -- AL ALLOY
音が締まりつつ、解像度や分離感が高くなる印象を受けます。また、高音域の伸びがより綺麗になり、低音は迫力を感じられるようになります。
総じてこのイヤホンの特徴をより伸ばす方向に働くため、音質が1段階上がったように感じられます。
PrestigeLTDの音が気に入った方にイチオシのイヤーピースです。
spinfit のW1やCP145など色々試しましたが、自分の中ではこれ一択というぐらいに気に入りました。
W1やCP145は低域や中音域の主張がかなり強くなる印象を受けたため、低域をもう少し目立たせたいと感じた方におススメです。
まとめ
とにかくずば抜けた解像度と、聞き疲れしないフラットで分離感のよいサウンドで、音源が持つ魅力を最大限に感じられるイヤホンです。
極端に苦手とするジャンルも無く、音楽鑑賞が楽しくなるため是非一度視聴してみてほしい1本です。
20万の価値、あります。