仕事について。 広告制作女子の記録
じゃあ実際にどんな仕事してるのか?
結構「監督」っていうのはぼんやーりわかる人多いような気がします。
そうではなく、制作のお仕事について今日はお話しします。
ゆーて三年目のまだまだな身分なので、業界の方は可愛い目で見てください
仕事の流れについて
大きくざっくり分けていくと、企画/撮影準備/撮影/編集の大きく四つに分けられると思います。
①企画
どんな広告を流すのか、私が仕事として入る時点で、CMを作るということだけ決まっております。15秒/30秒がほとんど(たまに長いやつあり)で、この限られた尺の中でじゃあどうやってどんな映像作ればクライアントの要望に答えられるのか考えて、案にして、プレゼンをします。
競合とレギュラーと言って、競合はいろんな会社が代理店等とチームを組んでいわばプレゼン対決。この日にプレゼンってのが決まっていて、そこまでに案を仕上げて、プレゼンをして、どの会社に制作をお願いするのかをクライアントが選ぶ場合。レギュラーはある程度話が進んでいて、もちろんプレゼンはするけど、敵はいない状態で自社で制作が決まっている場合。
この仕事の中で【制作】は何をするのか。
制作って結構やるコント多いんですよね。。。。TV業界のADと言ったら伝わるかな・・・?TV程ではないと思うので、TV業界の人には頭が上がりません。。。。
話戻って。笑
・打ち合わせの場所の確保や連絡(プランナー等マネージャーがいるので)
・飲み物やお菓子の準備(煮詰まって来ると長いから)
・紙資料まとめ(情報のまとめと共有)
・コンテ発注(プロに書いてもらうこともあり)
〔・Vコン発注(映像でプレゼンする場合のみ)〕
・↑らのお金の管理。
こんな感じですかね。意見ももちろん言うし、どんな方向で何案出して、どの形でプレゼンをしていくのかを聞き取りつつ、足りないものを発注して片付けして、共有すべき事項は連絡し、そこでかかるお金の管理をします。
だいたい案件に入ると、どの段階かと、誰が入っているのか、予算がプロデューサーから言われます。その言われた予算でいい案、いいCMを作ることがとっても大切だと思っています。(利益も求められるのが社会人です。)
制作は基本的に大枠として、進行と予算管理が大切だと思っています。クライアントさんから何百万〜億単位までのお金をもらって作るものなので、期日を守りつつ、それまでにどれだけいいものを作れるのかが勝負。
②撮影準備
先ほどの企画を経て、どんな案で行くかはもう決まっているので、一番最初に動くのはディレクター。だいたい企画段階で通ったらどうしようとは動きつつ、アポとって、演出コンテを書いてもらいます。(どんな映像にするのかを絵にしてもらいます)
演出コンテ上がってきたら、ある程度の予算を予測で打ちます。これがとっても大事。会社ごとにある程度決まりあったりして、それに乗っ取りつつ、どこにどれだけお金をかけるのかは一任されている部分でもあるのが制作。
準備から完パケ(完成すること)まで雑費込みで利益としてお金を残さねばなりません。何度も言うけど、お金の管理もとっても大事な仕事の一つ。
いろんな人のギャランティーを考えたり、連れて来るであろう助手の人数とそのお金、必要な小道具だったり、美術だったり、編集にかかるお金etc...
たくさん予測を立てなければならない。ここが難しく、面白いポイントの一つだと思っています。
やることあげていったらキリない気がしますが
・監督を選び、スケジュール確保
・撮影スケジュール組み
・撮影場所の確保
・カメラマン、照明技師etc 撮影に必要な人の発注
・撮影に必要なものの発注
・キャストの発注(エキストラ含め)
・ロケハン(撮影場所の下見)組み
・編集の段取り組み
・予算組み
・ご飯や飲み物等の発注(ご飯周りの発注も仕事です)
・打ち合わせの場所の確保と連絡
〔・撮影場所の許可どり(ロケの場合は基本的にどこかしら発生する〕
〔・CGやVFX、合成のグリーンバック等必要であれば発注〕
これら関わる人に基本的に何して欲しいのか、どんな案件でどのような映像を作っていて、って説明して人をどんどん巻き込み、お金の相談をして行くのが役目であります。
本当にたくさんおん人に電話かけまくってお願いして、それらの人とお金の交渉して予算を保つ。頑張ろう・・・・。たまに心折れそうになったり。。。
体調崩して死んでしまったりね、過労したりね、倒れたり、寝れなかったり。いろんなことがあります。大変ですが楽しい仕事ではある。
私は準備期間、大変で苦しいと思うけど、意外と好きだ。
撮影もわちゃわちゃしていて楽しいんだけど、準備したものが全て撮影につながるのでね、基本的に準備をとことん詰めて行きたくなっちゃうかな。
本当に毎回毎回いろんな人に支えられて生きています。お金の話とかね、変わってると思うけどね、、、。何倍もの年次の方のギャラをこんな社会人なりたての人が一生懸命考える仕事ってなかなかないと思うし、
この業界ですごいと言われている人と渡り歩いて話をしなきゃいけないと思うと大変だけど、逆に言えば、社会人なりたてで、その業界のすごいと言われている人とお仕事できる職ってやっぱり少ないと思う。
お金のことはね、最初からうまくはできない。ってのもプロデューサーとは二人三脚的なところあるので、なんでも相談しながら進めて行くかも。(ここすごく人による。会社単位じゃなくて人間の性格がすごい出る。笑)
私は心配性なので、できる限りいろんな想定をして、不安な点はプロデューサーと話し合って解決策を考える、もしくは自分の意見を共有しておきたいタイプ。予算のことも包み隠さず、話したり、やっぱり最初って数年アシスタントとして先輩について案件やって学ぶこともあるんだけど、いろんな技術が必要だったりして、やったことないことを言われることが多々ある。
そんな時には、プロデューサーなんて何年もこの業界渡り歩いてるから、 ある程度の解決策を持っていたりする。もちろん、制作の先輩に相談したりもするし、ケースバイケースです。
で、こんな仕事で一番大事になってくるのがコミュニケーション能力
あとは圧倒的説明力。
この二つある人ってかなり強い。さすがって同期とか後輩でも思っちゃうくらい。すごいんですよね・・・・・。
初めましての人とたくさん仕事するから毎回出会いがたくさんあります。
そして、話し相手はプロなので、プロとプロを繋いで、進行していくといったイメージ。
で、ある程度箇条書きにしたものをこなしてこうやってやって行くといったイメージがついたら香盤、そしてPPMを作ります。
PPMはまたクライアントさんにプレゼンに行くのだけれど、
撮影に向けて、こんな準備でこんな撮影の仕方をして、こんな仕上がりになりますよってのを資料化して説明しに行くのだ!
まあ広告の準備で大変なのはここかな。全てを資料化しなければならないから。
私たちが発注するのはプロであっても、クライアントさんは映像に関しは一般人と同じレベル
だからこそ、説明をして、お金をもらっている人に承認をもらう。そんなイメージです。
クライアントさんからここで修正してほしい点があれば撮影までに修正して撮影に間に合わせなければならないので、PPMのタイミングもとっても大切。でも早すぎると準備間に合わないし、遅いと修正時間がなくなってしまう。仕事って大変だなあと思う点。
だいたい準備中にもなんか発生するし、 PPMの後にも何かしら修正点うまれて、どうしようの連続です。。。でも楽しい(あれ、Mなんですかね?)
長くなったので、一旦終了します。続きはまた今度。