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義家族

前回の診察から数日経ち、今回は心拍確認。
久しぶりの診察と希望でわくわくどきどき
順調であれば心拍が聞けるはず。
いや、聞きたい。
そう願い、名前を呼ばれて診察台へ…。

なかなかDr.から言葉が発せられない。
……心臓探しているのかな?
……心拍聞こえないのかな
期待と不安が入り混じる中
Dr.から「心拍聞こえないね…今回は残念ということになります」
「あっ……わかりました、ありがとうございます」

ここでも早々と手術の話になり、日にちが決定された。

私の心臓が早くなった。
病院では平然を装わなければと思いながらも
またか…どうしてなんだ
心拍を聞ける壁はこんなにも高いのか。
なんで?なんで?が頭の中を駆け巡る。

病院をあとにして、主人へ「またダメだった、心臓聞こえなかった、ごめんね」と連絡を入れる。

仕事中だったが、電話がきて
「大丈夫?…そっか、しょうがないね、また頑張ろう」
といつも私を気にかけてくれる。
その時は自分のことでいっぱいだったが、主人もきっと悲しかったし、辛かっただろう。

2度も同じところでつまづくと、先には進みにくいのではないかと感じてしまう。

主人は2回とも初期の妊娠判定陽性が嬉しかったのだろう。
早々と実家の父母に連絡していた。
しかし2回とも残念な報告しかできず、主人同様慰めてくれた。
本当にいい父母でこの家の嫁に来てよかったと感じることが多い。
しかし、今回の妊娠、手術のあとで問題が起こる。

主人の弟夫婦に妊娠が分かったのだ。
大変おめでたい事、お祝いしたい。
しかし自分の状況が普通ではない。

ただ、おめでとうとお祝い連絡をして出産まで穏やかに時が過ぎるかと思いきや、家族グループLINEがあり、義弟からバンバンとエコー写真やら動画が送られてくる。

あぁ…喜べない
なんなら気遣いできない義弟がムカついてたまらない。
結婚して5年、子供ができないこの状況を感じ取れないのか。
義母も同じ女なら気付かないのだろうか、私のこの状況を。
幸いな事に、弟嫁からは全くなにも送られてくることはなくそれだけが救いではあった。

たまらず、主人に伝えた。
「私の今の状況知ってるよね?どうにかグループLINEではなく、個別にしてもらえないか」と。
するとやはり家族の方が大事だったのか
「そんなこと出来ない、わがまま」←同意されなかったので、多分誇張してる気がする

あぁ…私の勝手な話なのか。
写真や動画なんて一切送ってくるなと言ってはいない。
それからどうにか説得させようとするが、なかなか首を縦に振らない。
それなら義母に伝えようか…しかし主人がこの反応なら義母はきっと同じなのかもしれない。
自分の息子のとこに子供が生まれる。孫ができる。
そんなときに不妊の兄嫁から文句を言われるなんて嫉妬して…なんて思われるだろうし、とんでもないことだろう。

埒が明かず主人の許可をもらい、悔しい思いでグループLINEから抜けた。

すると次の日義母から電話がくる。
怖くて出れなかったので留守電を聞くと「何でグループLINE抜けたの⁈明日義弟嫁の誕生日なのにどうして⁈なにか理由があって抜けたのかもしれないけど、勝手にして…」←的な感じで怒っていた。

えっ?
LINE抜けたら誕生日のお祝い連絡出来ないから怒ってるの?
はぁ…それはすんません。
こちらにも事情があり…と思いながら、謝罪のLINEを送る。
時期が来たら戻るので、理由は主人に聞いてくださいと。

それから義母からの連絡はなかった。
主人から話もなかった。

実母に状況を話すと「それでいいんじゃない、少し帰ってくる?」と言ってくれた。本当に感謝。

高校からの親友に連絡をして愚痴を聞いてもらった。
2時間ちょい…。
子育て中なのにありがたい。
気が少し楽になり、やはり頼るとこは地元なんだと。


時間も経ち、気持ちも落ち着いてきたころにLINEグループへ戻りました。
相変わらずエコー写真や動画がバシバシ送ってくる義弟でしたが、勝手に抜けた私を迎え入れてくれて感謝?してます。笑
少し経ってから義弟のところには可愛らしい女の子が生まれました。】



2度目のさよなら手術を行なった。
この時はまだ義弟夫婦から報告がなかったので、まだ夫婦仲はよい。


【】内は術後の話。


当日は朝から大雪。
主人と電車に乗って病院へ向かう。
コロナ禍だったので主人は自宅待機。
病院に着いて付き添いは出来ないと言われて、2人してびっくり。
当日までなにも知らされずに来てしまったではないか。早く言ってくれ。

雪の中来てくれたのにごめんね…とさよならをして帰っていった。

緊張しつつ、2回目だから大丈夫となんの強さか分からないが、今回も麻酔をかけて起きた時には手術は終わっていた。
術後も出血は多くなく、状態はよかった。

対応してくれたNs.さんは優しく、家で待たされていた主人は庭に積もった雪で雪だるま風の突起物を作ってくれて送ってくれた。
へたくそか。笑

病院を出る時には雪は止んでおり、車で迎えにきた。
体調は1回目よりは大丈夫。

お疲れ様と帰宅
雪だるま風の突起物はまだいらっしゃった。
「なにこれー」と笑いながら、やっぱりこの人が結婚相手でよかったと感じたが、また妊娠出来るのだろうかと不安になりながらその日は休んだ。



妊活の話は少しずつ続けたいと思います。
これからもよろしくお願いします。


そして話が前後して申し訳ありません。
2回目の手術が終わった後に、弟夫婦から妊娠報告が来ました。
2回さよなら手術を行なったあとだったので、メンタルが普通ではなく可哀想な私状態でした。

あの時の私はおかしいのか?と考えたりもしますが、やっぱり義弟のことはあんまり好きではありません…笑

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