見出し画像

関空から世界へ

関西国際空港

それは、大阪の岸和田市に実家がある私にとって、近くていつでも行くことのできる旅の玄関口。
小学生の頃、祖父母に連れていってもらった人生初めての海外旅行。
大学生時代、初めて友人だけで海外に訪れた卒業旅行。
社会人になってからは、年に1度以上は行くと決めた海外旅行。
そして、初めてLCCを利用し、その安さと利便性に感動して以降、第2ターミナルが旅の出発点となった国内旅行。

そう、いつも旅の始まりは関空でした。

2020年最初の海外旅行は…

昨年、マレーシアで国際交流活動をして暮らしていた私は、無事転職活動を終え、初出社を2週間後に控えていた2月の初旬。
たまたま航空券の予約サイトを検索していると、以前から気になっていたミャンマー行きの格安航空券を発見!
購入するかどうかと悩みながら、パソコンとにらめっこ。そして翌日の朝、関空のターミナルに。笑
久しぶりの第1ターミナルに心が躍りながら、ベトナム・ハノイを経由して、ミャンマーのヤンゴンへ向かいました。


ヤンゴンへは夕方に到着し、まずは予約していたホステルへ向かうため、市街地行きのシャトルバスに乗ること約1時間。道中、東京から来ていた日本人と仲良くなり、しかも、ホステルも1つ通りが違うだけという偶然に、夕食を共にすることになりました。

アジアでは定番の配車アプリGrabを利用して、その人がオススメするミャンマー料理のレストランへ。ひとりでは注文できなかったであろう品数を食べることができ、大満足♪
また、NGOでアジアを周りながらマーケティングをしている方だったので、今まで訪れた国々の印象や現状、課題など興味のある話しを聞くことができ、一期一会に感謝。
上々の滑り出しで、ミャンマー旅が始まりました。

英語?ミャンマー語?いやいや

ミャンマーで絶対に見ておきたかったゴールデンロック(正式名称チャイティーヨー・パゴダ)へ向かうため、Grabを利用して高速バス乗り場へ。
なんと、そこでも思いがけない出会いがありました!

旅行が好きなのに、英語が苦手な私。それでも、昨年の経験からマレー語が話せるという珍しいスキルを持っていて、それをGrabドライバーに話すと、なんと彼もマレー語が話せるという奇跡が!!
車中ではお互いの身の上話で盛り上がり、ミャンマーの地で、ミャンマー人と日本人がマレー語を使って、コミュニケーションを取っているのがなんともおかしい光景でした。笑


彼は、バスターミナル(時刻表や行き先の書かれた看板もないターミナル)に着くと、目的地行きのバスを探し、さらにバスの運転手には私が降りる場所まで伝えてくれるという親切さ。一気にミャンマーが好きな国になった瞬間でした!笑

画像2

ランチのつもりが、宴会に!

念願だったゴールデンロックを昼、夜、朝と堪能し、ヤンゴンに戻ることに。
・・・していたのですが、昨晩ネットで調べていると、バゴーという都市が気になり、どうしても立ち寄りたくなっていました。
バゴーとはかつての王都でもあり、国内一の高さのパゴダ(仏塔)や巨大な仏像など見どころの多い都市で、ちょうどチャイティーヨーとヤンゴンの中間に位置していたので、急遽予定を変更して、バゴー行きのチケットを購入。

バスに揺られること約2時間。そろそろ着く頃かなぁとGPSを見ると、なんともうバゴー!外を見ると、大きなパゴダが見えたので、慌ててバスを止めて降りることに。
もう少し行くとターミナルがあったのかどうか定かではありませんが、ひとまず車窓から見えたパゴダを目指そうと歩きかけると、アジアでよくあるバイクタクシーのキャッチのおじさんが。。。

Grabで観光すると言っても、それはできないと言ってくるので、目の前でアプリを起動すると、まさかのGrabアプリのサービス範囲外。しかも、観光地はひとつひとつ離れていて、徒歩では観光できないと。まだ信用できなかったのですが、ひとまずおじさんの話を聞き、帰りのヤンゴン行きのバス代と主要な観光地の入場料が含まれたコースを選択。そして関西人の性で、言い値では乗りたくなかったので、5USドル値引きをして案内してもらうことに。笑

おじさんが運転するバイクの後ろに跨りながら、バゴーの街を周遊。徐々に緊張もほぐれ、おじさんとの会話も弾み、途中で日本人が建てたパゴダに寄ってもらうなど、観光地を堪能。
ひと通り観光を終え、スタート地点だった食堂に戻ってくると、予約のバスが来るまでは、まだまだ時間が。
そこで、昼食を兼ねておじさんを飲みに誘うことにしました。

       
ふたりでビールを飲みながら会話を楽しんでいると、徐々にガイド仲間が増え出し、完全に宴会状態!日本語が話せるおじさんまで現れて、大いに盛り上がりました。
バスが来るギリギリまで宴会が続いたため、途中でバスを止めてトイレに行くという他の乗客に迷惑を掛けてしまう失態もありましたが、バゴーは忘れられない思い出の地となりました。

画像1

世界に通じる”どこでもドア”

その後、5日目の夕方までヤンゴン市内の観光地を巡り、タイ・バンコクを経由して帰国。
そして、関空に到着して最初の日本語のアナウンスに、帰ってきた実感がわき、ほっと安心した気持ちになることで、私の旅が終わります。

出発前は、ココが見たい!コレを食べてみたい!と絶景や美食を求めて、旅の準備をしますが、帰国すると、いつも一番印象に残っているのは、人との出会いや会話です。
使用する言語はもちろん、人種や環境など全く異なる人々と交流でき、新しい経験値を得ること。それが、旅の醍醐味だと私は思います。


思えば人生で初めて海外の人と話したのは、小学生時代の社会見学で訪れた開港して間もない関空のロビーでした。
それから、二十数年。関空は、私にとって世界に通じる“どこでもドア”のような存在となりました。

今、世界は目に見えないウィルスに脅かされ、いつも多くの人々が行き交う空港のロビーは閑散としたニュースを目にしました。
一日も早く収束し、世界中の人々が通常の生活に戻ること、そして関空に活気が戻り、私を送り出してくれる日が来ることを願っています。
そしてまた、ミャンマーの地を訪ねて、タクシーではマレー語で話し、バゴーではおじさん達と乾杯できる日を夢見て、今は旅の計画を練る期間として楽しみます。

#私たちは旅をやめられない
#TABIPPOコンテスト
#関空

画像3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?