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今、できることを、ちょっとずつ。

はじめまして。SWY32の阿部桃子です。
現在東京の大学に通う、ごく普通の大学4年生です。
大学3年生の1月に、船に乗りました。

国際交流に興味があって、大学1年生の時から世界船に乗りたいなぁと思っていましたが、なかなか予定が合わず、3年でやっと乗ることができました。

大学3年生となると、就職活動に向けて動き出さなければならない時期でした。

ところが、「何がしたいのかわからない。」という本音を言い訳にし、
何もしていませんでした。(おい!)

大学で、お揃いの黒いスーツを着て、遅れて教室に入ってくる同級生。
アルバイト先のカフェで接客する、同い年くらいの、スーツを着慣れていない感のあるお客様。
周囲の人たちが目標に向かって走り出している様子に、羨ましさと焦り、
自分が何もしていないことに対して、情けなさ、だけど、どうしたらいいかわかんない!
静かにパニック状態が続いていました。
(今思うと、「とりあえずやってみる」ってだけで、よかったんでしょうけどね。)

2020年1月、直前研修の前夜。
母との電話で「もうちょっと、ちゃんと将来のこと考えなよ。あんたはそうゆうの足りなかったんだよ。」と追い打ちをかけられ、しんどいなぁと思いながら、次の朝、重たいキャリーバッグを引きずるのでした。

そんななか、迎えた出港式。
120人の日本人青年と120人の海外青年がにっぽん丸に乗船し、メキシコを目指しました。


船に乗り、一週間経過した頃、
まだお互いの顔・名前は完全に一致していない時期です。
海外青年に言われた「You are AMAZING !」
えええええええええ、なんでそんなことが言えるの?
私のこと全然知らないじゃん。
あなたのことも全然知らないし。
正直、そう思いました。

毎日、ありえないほど、「amazing」「awesome」「wonderfull」という言葉をかけられ、「あれ、私って、本当にそうなのかな?」と錯覚するほどです。

最初はこう言った褒め言葉に耳を傾けなかったのが、
人と会ったらハグをする癖がついたころ、次第に受け入れられるようになってきて、
「すごいね、君、みんなの名前言えるんじゃないの?」
「いつも色んな人といるよね。」
「いつも笑顔で優しいし。」
と、しっかり自分のことを見てくれていたことに気がつき、
そして、私ってこんな風に見られているんだと知ることができました。

あべもも2

思い返してみると、事業に参加している時は、
話した人と、参加者名簿を照らし合わせて、名前を覚えたり、
覚えたら、マーカーで線を引いたりしていました。
「いろんな人と話そう。」「自分から、声かけに行かなくちゃ。」と
意識して行動していました。
おかげで、参加青年の好きなことや、今までの経験や、趣味などを聞き、
「こんな企画やってみようよ!」と言って、写真展を開催したりしました。
自分1人ではできなかったことが、誰かと力を合わせることでできた。
この成功体験は、自信に繋がりました。

あべもも3

あべもも4

船に乗る前は、将来に向き合っていないダメな奴。
言い訳ばっかりして、逃げている、しょうもない自分。
確かに、向き合ってないし、逃げてるけども、「ダメ、しょうもない」なんて誰から言われたんだっけ?…あれ?自分でじゃない?

改めて、当たり前のことをいうんだけど、
自分は弱い人間だからこそ、その弱さを認めてあげて、
今の自分にできることを一生懸命やるしかないんだなって思った。
別に、ダメでも、しょうもなくてもいい。
そんな自分にもできることや、すごいと思ってもらえることがあるのなら、失敗してもいいから、やってみようと思えるようになりました。

船から降りて、今、自分が何をしたいのか、何になりたいのかなんて、全然わかりません。
就職先も決まっていないので、本当にフラフラしている状態です。
いろんなことに興味はあるけど、研究したいかって言われると、それは違う気がするしなぁ。

あべもも5

でも、世界船に乗ってわかったことは、
「人が好き」「好きな人を幸せにしたい」ということ。
誰かのために行動できる、必要とされる人になりたい。
どの分野で、どんな風に、何を通してかは、わからないけど、
そうゆうことができるステージを、自分のペースで見つけていけたらなと思っています。
まずはやってみる。挑戦してみる。
自分に言い聞かせながら生きる、不器用な日々です。

あべもも6

今の目標は、お金を貯めて、世界船でできた、
大好きな友達に会いにいくことです。           (2020/7/15)


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