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引きこもりが船に乗った話 (後半)


前半の記事はこちら↓


さて。結局のところ引きこもりは治ったのかという話をしようと思います。


治るものではありません。


治そうとした方が良くないかもしれません。治すものではなくて、気づいて共存していくものです。

悪ではないと冒頭で言いました。

引きこもりは、現象であって、自分はおうち大好き人間なんだと、そう思うようにしています。

船を降りたらコロナで、引きこもりが合法化されたというか、むしろ外に出た方が厳しい目を向けられるようになって、正直ありがたかったです。

おうちが好きなのであれば、もっと居心地がよくなるように、片付けをしてみよう、出てきたいらないものをメルカリで売ってみよう、売ったお金で好きなものを好きなだけ買ってみよう。

プラスの思考回路が始まると、とても楽しいです。普段引きこもりで、マイナスのスパイラルが得意な分、そのエネルギーの向きが反対になったときの飛躍は凄まじいものです。


メルカリで購入した本のなかに、
心理カウンセラーをめざす前に読む本
という本があります。

Health & Wellbeing のコースディスカッションから興味を持ち、そういえばカウンセラーもいいなと思って購入しました。


マイナスとプラスの思考回路のスイッチが目に見えるもので、かつ自分で操作できるものなら、世の中はすごく生きやすくて安定したものなのでしょう。

ただ、それって人間らしくないなと私は思います。
なんでも完璧にこなしている人よりも、やらかしちゃったけどテヘペロで誰かと仲良く暮らしている人の方が、私は友達になりたいです。

とうこ4

船の上で人と話している時に、「落ちつく」「話しやすい」という言葉を沢山いただきました。

自分では気づかないことなので、それを言葉にして伝えてくれるのはありがたく思います。
同時に、わたしも船の人には沢山支えてもらっているので日々感謝です。まじでおばあちゃんになっても電話してそう。笑


マイナスとプラスのスイッチを把握できなくても、なんとなくわかるように、もし他の人のスイッチに気づいたら、声をかけられるように。

自分が経験したからわかるものがあると思うので、少しでも人の役に立てる仕事に就きたいなあと最近思うようになりました。


だから、焦らなくていいし大丈夫です、そのままで。
むしろ船事業に何か形あるものを求めてはいけないとも思っています。

私の言葉で、なんとなく船事業の輪郭が掴めたら嬉しいです。

最後まで読んでくださりありがとうございます。 (2020/7/8)


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