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A Part of the World

こんにちは、SWY32のタイセイです。
今は大学4年生で、学生生活最後の一年がオンラインに終わるかもしれないという事実に少々ガックリきています。。。

さて、世界船が自分にとっていかにLIFE CHANGINGな経験だったか。
プログラムを終えた直後にはそんなことを考える余裕など全く無く、
別れの悲しみと、急に引き戻された現実に対処していかなければならずに
いっぱいいっぱいでした。

さらに船を降りて間も無く、コロナの拡大により外出自粛要請が出ると大学も就職活動も完全にオンライン化しました。

外出する必要性すらもなくなった自分はただただ家に篭り、
数々のオンライン面接に怯え、(笑)
「世界船」での経験を振り返ったり、
自分の将来について、自分のなりたい姿についてたくさん考えていました。

その間に世間では、人種問題や人権問題、監視とプライバシーの問題、
「政治家の資質」の問題など、多くの「不都合な事実」が顕在化しました。
今にも崩れてしまいそうな世界を横目に、
「何も出来ない自分はいかに無知で無力なのだろう。」
と、自身の存在意義までもが揺らぐ様な思いにかなり落ち込んでいました。

そういう時にはもれなく、こんな妄想をしていました。

「世界がにっぽん丸の中みたいな世界だったらいいのに。」

タイセイ2

その心は??

世界船には素晴らしい参加青年たちが沢山います。
他者を認め合い尊重するカルチャーが船の中にはありました。
彼らと作り上げる世界は明るいに違いない。本気でそう思えました。


・自分が育った自然やコミュニティを守るために、
 活動家として生きていく事を決めたニュージーランドの参加青年。

・食肉の生産過程における環境被害の大きさや、動物の権利を尊重する観点
 から、一年前にベジタリアンになる事を決めたブラジルの参加青年。

・訪れた国を忘れないために、
 思いを込めたミサンガを肌身離さず身に付けているフランスの参加青年

彼らに共通するのは、
「自分は自分を取り囲む大きな世界の一部であり、だからこそ、その世界を尊重し、守っていかなければならないのだ。」
という自負やResponsibilityがあるという事ではないかと、船を降りて数ヶ月後に思うようになりました。
それこそが、彼らが生き生きと魅力的に見えた理由なのかなあ、と。


先ほど、
「コロナ渦に、無知で無力な自分の存在意義が脅かされるような気持ちになり、かなり落ち込んだ。」というような事を書きました。

しかし、世界船での経験を改めて振り返ったあと、自分の存在意義は
「他者のためになる自分の能力」ではなく、
「自分の大切するものを認識し、その想いをいかに表明するか」によって、
自らを納得させながら形作っていくものだという風に考えが変わりました。

つまり、自分の存在意義は自分が存在している時点で既にそこにあります。
生まれてきた時点で自分がそこに存在している意義はあります。
ただし、そのベクトルが自分自身に向いている限り、絶対にそれには気付けないです。
そうではなく、ベクトルを外の世界に向け、自分が何を大切にしたいのかについて、自分の胸に手を当てて考えた時に初めて見つける事ができるのではないでしょうか。

自分の存在意義が分からなくなった時は、
自分の外にある大切なものに目を向けるといい。

それは家族でも、友人関係でも、会社でも学校でも。
日本という国でも、海でも森でも、地球でも。
自分が大切にしているものなら何でも良いんだと思います。


思い返せば、船に乗るまでこんなに社会問題について怒りを覚えたり、やりきれない想いを抱いたり、不安になったりしたことは無かったと思います。

「世界船」での経験がどんな風に自分の人生を変えたか。
一言で答えるとしたら、
「世界に対して当事者意識(外向きのベクトル)を持つようになれた」
ことだと思います。

自分の存在意義と社会の問題が重なる部分を探して。

Life is Journey. とはこういう事を言うのかな~と思ったりしつつ(笑)、
まだまだ知らないことばかりですが、外の世界に目を向け続けていこうと思います!

タイセイ1

最後まで読んでいただきありがとうございます。     (2020/7/25)  



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