長引く咳にご注意!
◇インフルや新型コロナが治っても続く咳は?
◇それ咳ぜんそくかも?
◇咳ぜんそくの特徴は?
◇咳ぜんそくの治療
インフルエンザや新型コロナ(COVID-19)感染後に2週間以上咳が続くといった声を耳にします。
インフルエンザや新型コロナに感染すると、気道に炎症を引き起こし、気道の細胞に損傷を与えます。この炎症と損傷は、気道の感受性を高め、慢性的な咳を引き起こす原因となり得ます。
特に新型コロナ(COVID-19)の場合、長期COVIDと呼ばれる状態が知られており、回復後も長期にわたって症状が持続することがあります。頭痛、関節痛、めまい、疲労感、味覚や嗅覚の変化など様々で、慢性的な咳や呼吸困難なども含まれます。
【咳ぜんそくかも?】
数週間咳が続き、咳止めや市販の風邪薬が効かない場合、咳ぜんそくの可能性があります。ウイルス感染症は治っても気管支に残ったアレルギー性の炎症は続いている症状です。何らかの感染やアレルゲンが引き金となって白血球のひとつである好酸球が気道に炎症を起こした状態となります。
<咳ぜんそくの特徴>
◦通常寝る前から早朝にかけて悪化することが多い
◦喘鳴(ゼイゼイいうこと)や息苦しさを伴わない
◦痰を伴わないか、あるとしても少量の場合が多く白色
<治療>
吸入ステロイドと気管支拡張剤の併用が一般的です。
ただし長引く咳は気管支喘息、間質性肺炎など他の病気によることも考えられますので、正しい診断には検査が必要です。
咳が長期間にわたり続く場合は呼吸器科などの専門医の受診をお勧めします。