今さらだけど、誰にも聞けない介護スタッフの生活支援技術
長年、介護スタッフをしていると新しいスタッフの指導につく介護リーダーさんも多いのではないか?と考えた結果僭越ながらもこのようなシリーズを始める事にしました。
今回は、洗髪介助編です。
ところで、皆さんシャンプーをしていてこんなこと思った事ありませんか?
シャワーをするのにどうしても
耳に水が入ってしまうから実は苦手
とか
そもそも
シャンプーハットは
「100均で子ども用しかないし、頭が小さい利用者さん限定だよな…」
と思ったことはないですか?
そのため、美容師の方にどのようにしたら
「どうしたらシャンプーハットなしでシャワーのお湯が耳に入らないのか?」
とガチの質問をしたことがあります。
さらに、たまたま私が新人スタッフ時代に入浴介助の方法を教えてくださった方が元訪問入浴のスタッフでしたのでコツを聴いてみました。
その情報を皆さんとシェアしていきますね。
■利用者さんの頭にお湯をかける時の注意事項
以前、私が入浴介助をしていた際に非常に痩せている女性利用者さん(Aさん)がいました。
私自身、お湯の温度も水圧も確認して
オッケー
の
はず
でしたが
シャワーでお湯をかけると同時にAさんは開口一番
「あんた~、お湯が体に刺さって熱いのよー」
と一言。
正直、私の介護員生活史上始まって以来
後にも先にもこのようなことはこれが最初で最後でした。
「シャワーが痛い」
「刺さるって、いったいどんな感覚なんだろうか…」
と思いながら私は苦し紛れに
「何なら私のぜい肉を●●さんに分けて差し上げたいぐらいですね…」
とA氏に一言
すると
次々にその場に居合わせたスタッフも
「じゃぁー、私の脂肪も」
と
次々に名乗りだすスタッフが出て来きて、その場はどうにかその場は和やかに過ごせました。
ちなみに、どれぐらい痩せているのかと言うと
常に入浴時には体が浮力ですぐに浮いてしまう程の軽さです。
確かに、お湯の温度も40℃弱で水圧もそれほどでもありませんでした。
実際に、A氏にどれぐらいの水圧が良いのか伺ったものの
むしろ
「これ以上水圧を下げたら、シャワーじゃないじゃん…」
というほどで
「ぽたぽた」と
お湯が指の隙間から滴り落ちる程度の水圧でした。
そのため、仕方なくタオルにお湯を多く含ませて絞り
石鹸を流したことがありました。
■ここが盲点‼リスク管理のポイント
ある介護保険の事業所で入浴介助をしていた時です。
そこの事業所の売りは当時にしてはまだ珍しく24時間お湯が循環しているタイプのお風呂でした。
スタッフが、利用者さんを浴室に入る前にシャワーを出して湯温を調べたら
何んと、こともあろうか
60℃の熱湯が出たことがありました。
まだ、利用者さんが入浴する前でしたので良かったのですが
これが、利用者さんがお湯をかけていたら…
と思うとゾッとしたことを覚えています。
入浴前・特に作りが古い事業所は利用者さんを浴室へご案内する前にチェックすることをおススメします。
■シャワーヘッドの握り方
先ほどの話ではありませんが、万が一ボイラー室や給湯器が壊れて利用者さんにケガがあってはいけませんので、このように握るのがベストです。
たまたま、写真のヘッド部分は大きなタイプでしたが中には握って
『手のひらにすっぽりと入るタイプ』もあります。
その際は
お湯が出て来る面ごと握ってしまう方法もあります。
そうすることで、水圧・湯音ともにすでにチェックができて一石二鳥です。
なぜ、そうするのかと言うと理由Hはこちらです。
■シャンプーを洗い流す時のポイント
■耳栓について
基本的には、これからお伝えする方法で耳の中まではお湯は入りにくいかと思います。実際に私自身も自分の頭を洗う時・利用者さんの入浴介助の際はこれからお伝えする方法で洗っていますが耳の中にお湯が入ることはありませんでした。介助者が慣れてくれば耳栓は無くてもいけると思います。
特に、認知症の利用者さんで
「異食行為」
がる方は無理に装着しなくても私はよいと思います。
どうしても、装着が無理でしたら入浴後に綿棒を使用したり、タオルやガーゼの端っこを細長くしてこよりをつくり水分を拭うのもありですね。
綿球にも様々なサイズがありますが、特に良かれと思い小さいサイズを使用して実際に介護の臨床現場では
綿球に水分が含まれて膨張。
その結果、抜くのに苦戦した
とか
抜けなくなり
医療機関を受診した。
という事も全くゼロではありません。
そのため、『耳栓』をおススメします。
これなら、100均でも手軽に購入できますね‼
■シャワーを使ってのシャンプーの洗い方・実技
今回、分かりずらい点や質問事項があればコメント欄で受け付けます。
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