リアルの先に浪漫あり
どうしようもない「現実」を突き詰められ、突き詰められ…
本当にどうしようもなくなった時、「浪漫」が見える。
そして、その「浪漫」に引き寄せられるように、現実が動き出す。
これは、ある経営コンサルタントの方に教えて頂いた言葉です。
「無理」を超えたベンチャー企業の資金繰り
その方は元々、ベンチャー企業のCFOをされていました。
ベンチャー企業の資金繰りは本当に大変だったみたいです。
どう考えても潰れる状況から、「いかに立て直すか?」を考えないといけませんでした。
「どう考えても」なのに、なんとかする、という仕事です。
企業のリアルを、あらゆる側面から「考えて、考え抜いて」いたそうです。
全社員の人生を握っていますからね。
そうすると、浪漫が降ってくるみたいです。
ある時、ふっと「あ、こうすれば良いんだ。」というアイデアを思いつくのです。
そしてそれは、「何言ってんの!」って思われるようなアイデアだったみたいです。
でも何故か、パズルのピースが埋め込まれていくように、叶ってしまうのです。
他力まで働いて、不思議と「なんとかなってしまう」という経験を何度もした、と言っていました。
思考の超越
まぁ、はっきり言って意味わかんないと思います。(笑)
ただその人の中ではそういうことらしいです。
この現象を分析してみました。
ただ「絵空事」が浮かんだだけ、ではないと考えられます。
A→B、B→C、C→Dという思考の順序を全てすっ飛ばして、A→Dが出てきたのだと思います。
顕在意識では分からないような、「超越的な」思考が動いていたと考えられます。
他力も実は、「思考の1つ」だったのかもしれません。
「どちらが大切」ではなく「どちらも大切」
このことから学べることは、浪漫って実は、「リアル」を突き詰めた先にある、ということだと思います。
適当に「こんなんなったらいいなぁ~」っていう妄想はロマンではないのかもしれません。
カタカナの"ロマン"というよりも、覚悟をもった漢字の"浪漫"です。
抽象世界に逃げ込んではいけませんし、現実ばかりを見て沈んでしまうのも勿体無いのだ、と思います。
「現実」と圧倒的に対面しながらも、「理想家」であり続けるという、
一見相反するベクトルが1つとなった時に、素晴らしいアイデアが生まれるのかもしれません。
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