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高井ゆと里氏の講演(Zoom2024.11.14)を聞いて。

弁護士 滝本太郎
 2024年11月14日、某法律家団体が企画した高井ゆと里氏のズーム講演を聞き、1つだけ質問しました。以下、報告します。

 著書からも推測されるが、その不明確なことを話し続ける姿勢、論点から逃れる姿勢には驚くばかり
①トランスジェンダーと性同一性障害を一緒くたに論じている、
②性犯罪が圧倒的に男性によるものだという考察をせず、
③そも、トランスジェンダーの定義をしようともしない、
④「らしさの強制」には反対しつつ「らしさ」に裏付けられた性自認で法的性別を変えるべしとの矛盾に気づかない・または気づかぬ振り、
⑤性別移行の段階を説明して全てのトランスジェンダーが身体違和を持ちそのように進むという誤解を与えるものでした。

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 そして、問題は「排除する社会だ」「シスのため、多数派のためにルールができている」とするが、
⑥肝心なトランス女性が男子トイレで嘲笑などで排除・差別されることの問題は指摘しない、
⑦移行度が高い人だけが女子トイレを利用しているとしその判断者が誰なのか、現実のトラブルが多々あることを言わない、
という批判を加えられる内容でした。

 最後に「法律家の協力を」とされた。失礼ながら予測どおりの講演でした。その75分ほど続き、15分余りがフォームに基づく質問時間、最後の1つになったが聞いてみました。
 なお、その前に5つの質問があったが、法律家らしい定義や性犯罪に絡んでの質問ではなかったなあ。
問い 「一つだけ聞きます。性犯罪は圧倒的に陰茎がついている人によりますから、女性が不安を感じるのは合理的だと考えます。また男子トイレは女子トイレができた残りでしかありません。また排泄は認識ではなく身体から出ます。そこで、女子トイレは陰茎ある人は入れないままとしつつ、男子トイレを共用にしていく、ただし小便器が見えないように構造を変更しつつ『共用トイレに戻す』ということには、賛成して頂けないものなのですか。」
―質問には私滝本太郎と記載したが、表示には出ない設定のようで私からの質問と分かったかどうか。参加予約しており高井氏の紹介者はとある弁護士でもあり、直ちに分かったと思うがなあ。

 これに対する高井氏の答えは、メモのままに記載すれば、こんな感じでした。
「うーん、何を言っているのか、質問の意味が分からない。排泄のためのトイレ、安全のためには管理者が考えること。主語・述語が明確でないので答えようがない。体の状況は色々、社会生活は女性、彼女らに対して特定の空間をダメとするのか?性器の形状を弁別するのは無理、恐怖自体は理解できないではないが、恐怖を理由として排除できない、このような主張は差別を目的していたり、それを増長させるものではないか。」
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 と。なんともまあ、入り口での弁別なぞは、今も将来もどんな形を取ろうともできないのに。言い換えれば、建前・ルールをどうするかであり、その抑制をするのか、それとも利用を公認せよとするのか、いざと言うときに直ちに建造物侵入罪が成立するとできるか、通報して良いのか、警察はどのように対応と質問をすべきなのか、という問題なのに。
 そして、「そんな主張も質問もすべきではない、マイノリティーの権利を尊重していない、差別だあ」と言いたいとの趣旨なのでしょうね。
ああ、「管理者の権限」と一応は認めたということかしら。
 あっ、女性スペースに関する法律案が出てきたようだが不要、成立もしないと思うと説明していた。反対だということなのでしょう。
 そして責任者の女性弁護士が、感動した様子で形ばかりでない感謝をしていた。いわく「排除のループなどリアルに話して頂いた。見えないのではなく見ないのだと。マイノリティーの問題ではなくマジョリティーの問題。ユダヤ人に成りすますことは意味がないという映画があったと思う。トランス女性に成りすます意味はないと分かった。これからもよろしく云々」と。
 いったい、弁護士って色んな事件を担当してきている法律家ではなかったのですか。ところが、性犯罪のこと、男の危うさから出発する女性の安心安全を考えての質問は私だけだった。論点はまさにそこでしょうに、なぜ議論しないのか。
 そして、今回の講師招聘の責任者は感動した模様と。「トランス女性に成りすます意味はないと分かった」って、高井氏は、会社などでは女性が不利だからそのメリットはないという内容を述べたのであって、性犯罪目的の男が女子トイレなどで「トランス女性に成りすますことが増えるか」についてはトント言及していないのに、何を感動しているのか。
 まあ参加者は20人ほどで何千人もいるこの法律家団体の、ごくごく一部でした。そんな形で団体の方向性が定まるのであれば、実に問題だと感じました。他の件ではまともでも「はまれば」そのことについては大間違いをするものなのです。
 私も、同団体内のズーム講演もさせてほしく、提起してみようと考えました。


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