文章練習報告『秋の牢獄』
こんにちは、紀尾井のいです。
本日も文章力向上のために作品の模写を行いました。
使用した作品は恒川光太郎の『秋の牢獄』。
恒川光太郎は美しく静かで奇妙なSFホラーの名手です。今回は『秋の牢獄』に収録されている短編の『神家没落』を模写しました。神の家に閉じ込められて世間と隔絶してしまった男の話ですが、恐ろしさと一種の憧れを抱く不思議な作品です。この作品から学んだことは、
語彙や表記での個性の出し方
これです。恒川作品はあまり文体に特徴がないのですが、それでもどこか妖しさ漂う「ホラー」の文章なのです。観察してみると、彼は常用される語彙から一歩外れた言葉で表現することで、文章の『色』を出していました。例えば以下の表現など。
【例】
・路地➡細い小路
・たくさんの木で頭上は覆われている。
➡見上げれば新緑の桜や槻、杉の木で天蓋ができていた。
「小路」や「天蓋」など、普段使いしない、どこか非現実的の語彙です。でも意味は分かるし絶対的に美しい。恒川作品はこういう語彙のチョイスが絶妙なのです。
さて、私も語彙に焦点を当ててホラー短編を書こうとプロットを組んだのですが、今日は外出していたため本文には移れませんでした。明日は「おもて、うら、よこ」という作品を投稿したいと思います。今日はとりあえずここまで。
最後に今日思ったことを書いて終えます。
マクドナルドのトイレはなぜかどこも同じ臭いがする。
それではさようなら。