福島県田村市地域おこし協力隊 菅野智教
菅野 智教 (かんの とものり)
入隊 2024年4月~
ミッション 地方創生、空き家の利活用
移住前 宮城県仙台市
肩書 前向き起業家、事業家
肩書 地域プロデューサー
趣味① アウトドアDJ
趣味② トレイルランニング
福島から全国に広がる地域資源の魅力発信
1981年、福島県福島市生まれ。高校卒業後に上京し専門学校を修了するも、就職氷河期の影響で安定した職に恵まれず、地元福島に戻る。その後、通信事業代理店でマネージャーとして活躍し、100名規模のスタッフを管理。研修の企画や販売戦略の立案、成果の最大化に尽力する中で、多くの実績を積む。2011年の東日本大震災をきっかけに「生きる意味」を再考し、地元福島の自然や地域資源を全国に広める活動に取り組む。キャンプ場の運営や、子どもたちが安全に遊べる室内施設の管理に携わることで、地域社会の再建と活性化を推進。フリーランスのキャリアアドバイザーとして、人々がより豊かな人生を送るためのサポートに情熱を注ぎ、多様なバックグラウンドを持つ個人や団体に対して、キャリア支援を行っていた。
使命に生きる力:自然とチャレンジが息づく田村市での挑戦
自分のキャリアアドバイザーとしての経験を通じて、多くの方が選択肢が多い中で何をしたいのか分からず、迷っていることを感じました。内定をもらっても短期で離職してしまう人がいる現実に、資本主義の仕組みの中で人々が自分の使命を見失っているのではないかと考えるようになりました。私は「本当の幸せは、自分の使命を見つけ、それに従って生きることにある」と強く感じていましたが、現実は利益追求の一環として扱われることが多いと実感しました。そんな中で出会ったのが、田村市の「ワクワクがとまらない自然とチャレンジがいきるまち」というビジョンでした。この地域の魅力や可能性に共感し、自分の経験やスキルを活かして地域の活性化に貢献したいという思いが高まり、地域おこし協力隊になることを決意しました。地域での活動を通じて、自分の使命を全うしながら、人々がイキイキと生きられる社会づくりに貢献できることにやりがいを感じています。
空き家から未来へ:地域の価値を守り次世代に繋ぐ挑戦
現在、私は空き家の掘り起こし業務からスタートし、空き家を利活用したい方とのマッチング業務を行っています。古き良い物を単に壊すのではなく、その価値を繋ぎながら、今の環境をより良くし、次世代に引き継ぐことを重要な使命と考えています。空き家問題は全国的に深刻で、複雑なケースが多く、簡単に解決することはできません。そのため、所有者様とのコミュニケーションを重ね、利活用者様の状況も詳しくお伝えしながら、双方が納得できる解決策を見つけることに努めています。 また、空き家の利用を促進するために、リノベーションワークショップを開催し、所有者様に対して売却以外の提案や、不動産の管理・売却価格設定のセミナーを実施しています。これにより、空き家解決のためのノウハウを提供し、多角的なアプローチで問題解決を図っています。 さらに、移住定住のサポートとして、チャレンジハウス都路の管理運営を行い、田村市の魅力を知っていただけるよう努めています。移住者同士の交流会や、田村市の自然を楽しむアウトドアイベントの企画も行い、空き家問題にとどまらず、地域全体の活性化に貢献しています。地域の魅力を広めながら、町おこし活動を日々推進しています。
自然と人が集まる場所づくり:田村市での空き家再生と街のブランディング
まずは空き家を利活用した人が自然と集まる場所を創りたいと思っています。そしてその空き家を自分らしくイキイキ生きれる場所として活用しながら1人1人の個性を活かし、多様性を認めながらお互いを活かしていくことが田村市の個性となり、またそれがブランドになり、より良い街の魅力へと繋がり、人が自然と集まって来る場所になると信じております。 それこそが本当の意味での復興であり、私たちがこの時代に生きて、次世代に繋ぐ意味だと思っております。そこを起点として飲食店や宿泊施設を創り、気軽に自然と集まる導線を創りたいと思います。 これから社会はもっと加速していく時代に突入していくので、社会の流れに流されることなく自分の時間を取り戻したい人が多く出てきます。そういった方々がより魅力的な街になる自然の力を田村市は持っています。地域資源を活用しながら自然と笑顔を産み出す。それが私の使命であり、ここ田村市で実現していきます。