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福島県田村市地域おこし協力隊 岡嵜 大治郎

岡嵜 大治郎 (おかざき だいじろう)
入隊 2022年4月~
ミッション 移住定住事業:林業人材獲得及び木工加工・サービス創出事業
移住前 神奈川県相模原市

肩書 林業コミュニケーター

趣味① バイク
趣味② は虫類・両生類飼育
趣味③ カメラ


バイクと生き物が織り成す日々:田村市での生活

岡嵜大治郎と申します。26歳で、神奈川県相模原市出身です。大学では工学部を専攻し、3DCADや3Dプリンタを用いたものづくり活動を学内で主宰していました。卒業後は1年間、自動車メーカーに就職しましたが、職場環境や将来性にギャップを感じ、転職を決意しました。そして、生まれ育った地元を離れ、福島県田村市に移住しました。 現在は、ものづくりの経験を活かして地域おこし協力隊として田村市の豊かな森林資源を活用した事業に取り組んでいます。得意なコミュニケーション力を生かし、関係性構築を重視しながら田村市内の事業者と移住検討者をお繋ぎすることを意識しています。また、田村市では趣味であるバイクと生き物の飼育を伸び伸びと楽しみ、充実した生活を送っています。

糸のこを使っている写真

迷走と地方、、

前職は、自動車が好きだったことから、安易に自動車の設計系メーカーに就職しました。しかし、コロナ禍の影響で入社式の翌日まで会社に立ち入ることがなく、職場の様子がわからないまま入社しました。その結果、職場環境などにギャップを感じ、悩むことになりました。転職先を探している中で、自分が生まれ育った地元を出たことがないことに気づき、就業先や住む場所を大幅に変えたいと考え、地域おこし協力隊に興味を持ちました。田村市を選んだ理由は、初めて訪れたときの美しい景観と、担当者や地域の人々の温かさに自然と「ここが良い」と思えたからです。入隊時には具体的な目標は定まっていませんでしたが、ミッションとファブラボを運営したいという思いがマッチしていると感じました。

オンラインイベントにてゲストと撮った写真

新発見の気持ち。

移住・定住促進事業の中でも林業人材に関わる事業を担当しています。田村市には広大な面積に対して7割ほどの森林資源を持っています。しかし深刻な少子高齢化、林産業が抱える離職問題等から田村市の林業では従事者(担い手)の不足の課題があります。それらに対して林業就業と移住の検討者に向けてサポートや田村市の林業PRとしてオンラインイベント、現地体験ツアーの開催等を行っています。 私が関わった期間から令和6年9月までで19名の方が林業就業、田村市へ移住をしてくれました。 業務上、移住者と向き合うことが多いですが2年関わっていく中で受け入れ先である市内の事業者の方との関係性も構築し、少しでもそんな方々の力になれたと思い活動しています。 今年度からはより多くの方に、田村市に足を運んでいただきたく個人に寄り添った林業体験ができる場を設立しました。現在は希望者と事業者をお繋ぎするだけの場になっていますがゆくゆくはこのコミュニティを基点に移住者を中心とした田村市の林業コミュニティができ、林業分野が醸造されていくと良いなと思っています。

小学生向けにワークショップを行った時の写真

新発見。

ミッション外の活動として、学生時代に培ったデジタルファブリケーション(データを基に3Dプリンタなどの新しい技術でものづくりを行う技術)を活用した講座やワークショップを行っています。自身の経験を通じて、参加者の将来の選択肢を広げてほしいという思いから、これらの活動に取り組んでいます。レーザーカッターを使って、参加者が自らデザインやテキストを選び、キーホルダーや持参したアイテムに印字するなど、創造力を刺激し、ものづくりの楽しさに触れる機会を提供しています。ワークショップでは、主に田村市で製材された木材を使用し、地域資源や製材所のプロジェクトを広める場としても活用しています。 今後は、田村市で引き続きレーザープリンターを活用したワークショップを開催し、企業向けの看板やノベルティの制作も視野に入れています。また、ミッションでは田村市の林業に関わりながら、木の魅力や林産業の大切さを学び、市産材を活用した商品の製造・販売に取り組んでいます。特にペットショップ向けの木工製品の制作・設計を進め、将来的には田村市で独立を目指しています。

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