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リハビリの夜

今日は朝から気持ちの良い天気。

ずっと気になっていたリハビリの夜を読了。何年か前に読もうしてたけどそのままで。野口聡一さんの本を読んで、そこにあった当事者研究の話が面白そうで購入に至る。しかし、星野源が帯書いててビックリ。そんな本なんだね。

ちょうど生活行為についての資料を作成してる最中で、それとリンクしててめちゃ良かった。

学生の時、正常動作とは何ぞや。動作観察や分析が重要だよねって刷り込まれて。それにずっと違和感があった。働き始めて、治療者と当事者の間の気持ちってどうやって折り合いをつけていくのかなぁ。って考え続けて、この12年間でようやく何となく分かった気になってる。そういったもやもやを具体的に言語化してくれている本だ。

子供に障害があり、正常発達ってなんなんだろう。っていつも考えてるんだけど。歩けなくても、背這いで自ら環境に適応して自分なりに知覚しようする。そこには、僕が介入しにくい彼女の創造された世界がある。

一方で、本の中で二次障害って言葉があって。誤用とかそういう事なんだけど、その辺の感覚って非常にセンシティブで伝えるのが難しい。

当事者にとって、この姿勢や動作パターンはその環境下で創造して獲得したモノに対して介入するってこと。そう考えると、僕はその動作の中で起こりうる二次障害に対して、言葉や介入方法を選んで対応しなければならない。

熊谷先生は幼少期の体験によって、途中でリハビリからフェードアウトしてしまったみたいだけど、また違った治療者との出会いがあれば変わっていたのかな…って少し寂しくも思う。現在子供が小児分野のリハビリを受けているから良くわかる。治療者によって全く視点が違うからだ。

ある人が「ケアなきリハビリは暴力だ。」ってその通りで、そんな深く考えさせれられる一冊でした。

あらゆる創造って、遊びや隙間とか緩みみたいな物がないと成立しないと思ってます。という事で、僕はこれから散歩ついでにワインを買いにいきます。(飲みたいだけ)

本当に天気が良いなぁ。

おわり

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