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夏のキミ


毎年バテてるぼくの目を覚ますように
はしゃいだキミの声が耳に響いてる

長かった梅雨が終わって
青しかない空じゃ寂しいと
ホースを引っ張って吹きかけるシャワー
透明な雫に透けた七色と
茶色い瞳がキラキラ光ってる


夏のキミ
その向日葵の帽子被って笑う笑顔が
太陽みたく眩しくて
夏休み
ずっと終わらないで離さないで
熱い夕陽に願っているんだ



炭酸弾ける爽やかなレモネードに
はしゃいだキミの声は特に似合ってる

億劫なぼくを横目に
今しかない熱を感じたいと
プールへ走って吹きかけるシャワー
カラフルな水着に焼けた肌色と
黄色い浮き輪がチカチカ競ってる


夏のキミ
その向日葵の帽子被って笑う笑顔が
太陽みたく眩しくて
夏祭り
ずっとこのままいて離れないで
熱い花火に願っているんだ


君が連れ出す夏が好きだよ
揺らいでるグラデーション
特別なこの時間が切ない
帽子のつばから覗く横顔に
伝う涙の理由を
ぼくはまだわからないでいる


夏のキミ
その向日葵の帽子被って笑う笑顔が
太陽みたく眩しくて
夏のキミ
ずっと変わらないで隣にいて
熱い夜風に願っているんだ

薫りそうな夜風に願っているんだ